蓼科山 ~梅雨の中休みに展望の百名山へ~

登山ブログ
この記事は約8分で読めます。

梅雨の時期となりました。
平年の梅雨明けとなる7月の下旬までは雨模様の空が続き、山歩きがし辛い季節です。

そんな時は夏山に向けた計画を立てたり、過去の山行の写真を眺めながらの「エア登山」が捗ります。

何気なく天気予報を見ていると、週末の天気は良さそうな予報が。
早くも梅雨の中休み到来か!?
うんうん、どうやら好天に恵まれそう!!

そうなれば、貴重な梅雨の中休みを利用しない手はありません。
さて、どこのお山にしようか。。。

久しぶりに蓼科山へ行こうかな。
2017年以来6年ぶりの蓼科山へ!!

梅雨の中休みの絶景登山となりました!!

蓼科山の基本情報

蓼科山(たてしなやま)は長野県は八ヶ岳連峰の北端に位置する標高2,531mの火山です。
コニーデと呼ばれる台地状の火山に、円錐型のトロイデを重ねた複式火山の山容です。

諏訪の方から蓼科山を仰ぎ見るときれいな円錐型に見えることから「諏訪富士」の別名も持っています。
登山ルートは、蓼科山七合目登山口から将軍平を経て山頂へ至るルート、大河原峠から将軍平を経て山頂へ至るルート、すずらん峠から山頂へ至るルートの3つのルートがあります。

登山口へのアクセス方法、駐車場、トイレ

3つのそれぞれの登山口には駐車場とトイレがあります。
台数が多いのは七合目登山口の駐車場で約100台ほどの駐車が可能で、すずらん峠と大河原峠の駐車場は約50台ほどです。

公共交通機関を利用する場合は、JR中央本線の茅野駅で下車し、アルピコ交通とたてしなスマイル交通のバスを乗り継いで白樺湖へ。そこから白樺高原ゴンドラリフトを利用して七合目登山口へアクセスできます。
佐久からも同様に路線バスで白樺湖へ向かって、白樺高原ゴンドラリフトを利用して七合目登山口にアクセス可能です。

路線バスは季節運行や特定日運行等があるので、事前に最新の情報を調べてください。

七合目登山口の駐車場です。
この写真は登山口前の駐車場で約20台ほどの駐車が可能です。
ここから50mほど離れた場所に広い駐車場があります。

ルート上の山小屋、トイレ

七合目登山口と大河原峠登山口から山頂へ至るルート上には、途中の将軍平に「蓼科山荘」があります。軽食や売店、グッズ販売、チップ制トイレなどの利用が可能です。

すずらん峠から山頂を目指す場合は道中に小屋や水場はありません。

山頂には「蓼科山頂ヒュッテ」があり、軽食や売店、グッズ販売、チップ制トイレなどの利用が可能です。

蓼科山に行ってきました!!

山のぼりした日

2023年 6月18日(日)

コースタイム

蓼科山七合目登山口(06:30)・・・蓼科山荘(08:06)・・・蓼科山頂ヒュッテ(09:01)・・・蓼科山(09:07)・・・蓼科山頂ヒュッテ(10:41)・・・蓼科山荘(11:14)・・・蓼科山七合目登山口(12:37)

GPSトラッキング

合計距離: 5.13 km
最高点の標高: 2530 m
最低点の標高: 1905 m
累積標高(上り): 654 m
累積標高(下り): -656 m
総所要時間: 06:11:03

山のぼり開始

苔の森を進んで

今回は七合目登山口から将軍平を経て山頂へ向かいます。
蓼科山の最短ルートを利用しての山行です。
登山口には蓼科神社の鳥居が建てられており、鳥居の脇には登山ポストもあります。

鳥居から「馬返し」まではなだらかな道が続きます。
「馬返し」までは約10分ほどなので、ウォーミングアップには丁度良いです。

樹林帯の中にも日差しが届いています。
今日は良い天気に恵まれそう。

「馬返し」に到着です。
ここから先はガレた急な道に変わります。

徐々に勾配がキツくなっていきます。
足元はガレているので滑らないように注意してください。

途中の将軍平までは一本道なので道迷いのリスクは少ないと思います。
登山道も明瞭ですし。
とは言っても油断禁物。指導標を確認しながら、常に自身の位置を確認しならが歩きましょう。

こんな感じのガレた急登が続きます。
山頂まで標高を下げることは一切無いです。登り一辺倒のわかりやすい登山が楽しめますよ。

少々歩き辛いですが、そんな時こそ慌てずゆっくりと進んでいきましょう。
急いでガシガシ歩くとズリズリ滑って非効率ですよ。

だいぶ標高を上げてきました。
振り返ると北アルプスの稜線が見えます。

将軍平へ向かう道中、1箇所だけ迷い道があります。
指導標がしっかり建てられているので、しっかり確認して進みましょう。

北ヤツらしい苔の道が続きます。
俗に言う「ジブリ感満載の道」ってやつです。

苔って癒されますよね。
じーっと眺めてしまいがちです。

途中、「天狗の露地」という地点があります。
展望の良い場所なのでぜひ立ち寄ってください。
登山道からは1分ほどで着きます。

開けていて眺めがサイコー!!
正面奥は北アルプスですね。中央右には女神湖が見えます。

女神湖の周囲は遊歩道が整備されているので、ちょっとしたハイキングが楽しめます。
また、スワンボートにも乗れますよ。

天狗の露地を過ぎると、急登に拍車がかかります。
荒れた道っぽく見えますが、踏み跡に従って歩けば問題ナシです。

ガレた道が狭くなってくると将軍平も近いです。
もうひと踏ん張りですよ!!

急登に喘いだら登山道の脇を見ましょう。
たくさんの苔たちが応援してくれます。
はぁ、癒される~

山頂へアタック!!

登り始めてから約90分で将軍平に着きました。
ここには「蓼科山荘」があるので、山頂アタック前に小休止しましょう。

山小屋Tシャツもたくさんあります。
毎年、新作Tシャツを作っているとのことなので、気になる方はチェックしてみてください。

将軍平から先が核心部です。
大岩がゴロゴロの道に変わるので、両手両足を使って歩いていきますよ。

登り辛い箇所にはクサリも設置されています。
登りでは使わなくても大丈夫です。下りの時に補助で使う感じですね。

大岩ゴロゴロの急登なので、両手をしっかり使って三点支持で登りましょう。
バランスを崩すと転落の可能性がありますよ。

森林限界を超えた辺りで振り返ると、上信の山々が望めました。
中央奥は浅間山、その左に黒斑山、篭ノ登山、湯ノ丸山、烏帽子山、四阿山、根子岳と続く稜線もハッキリ見えました。
中央下には蓼科山荘の屋根も望めます。

こんな感じの急登が続きます。
ペンキに従って登っていきましょう。

「頂上まで十五分」のペンキ。
この表記には偽りなしです。ここから15分で山頂に着きます。

ペンキを過ぎると、南ヤツの山々が望めるようになります。
右から権現岳、阿弥陀岳、赤岳、横岳、硫黄岳と続き、硫黄岳の手前に天狗岳も見えますね。

岩の間のコイワカガミ。もうすぐ咲きそうですね。
標高2000m以上の山々では、いまが春真っ盛りの季節です。

山頂直下にはミネサクラが咲いていました。
ちょうど見頃を迎えていました。

山頂直下に建つ「蓼科山頂ヒュッテ」に着きました。
時間が早かったので売店営業はまだでした。下山時に立ち寄ってみます。

山頂は大きな展望台

蓼科山頂ヒュッテから山頂までは5分ほどです。標高は2,531m。
山頂には三角点があります。

山頂からは360度の大展望が望めます。
南側を望むと、左に八ヶ岳、右に南アルプスが見えます。

北側は、みんな大好き北アルプスが望めます。

とても広い山頂。
どんなに多くの人が訪れても混雑することはありません。
自分の好きな岩を見つけてゆっくり過ごしましょう。

お気に入りの岩のに座ってお昼ご飯を食べたので、そろそろ下山します。
蓼科山頂ヒュッテで「オコジョ手ぬぐい」を買いました。

山頂はとても広いので、下山する方向を間違わないように。
七合目登山口と大河原峠登山口は「将軍平・大河原峠」方面へ、すずらん峠登山口は「蓼科山登山口」方面へ進みます。

ガレ道は疲れますね

さて、七合目登山口に戻りますか。
山頂ヒュッテ近くのコイワカガミは咲いていました。

将軍平までは慎重に下っていきます。
一歩一歩慌てずゆっくりと。

将軍平を過ぎてもガレ道。。。
変に緊張しながら歩くので、行動時間以上に疲れます。

天狗の露地まで下りてきました。
先行していた団体さん達が立ち寄ったので、下山時はスルーしました。
行きに立ち寄ったので問題ナシです。

まだまだガレ道が続きます。
早く歩きやすい道にならないかなー

蓼科山も新緑の時期です。
見上げると若葉がキラキラ輝いていました。

馬返しが近づいてきたので、勾配も緩やかになり歩きやすくなってきました。
ここまで下りてきたら登山口までもうすぐです。

登山口まで下りてきました。
今回の山行も無事に終了です。蓼科山、良い山でした!!

蓼科山を歩いてみて

久しぶりの蓼科山を歩きました。

前回は大河原峠から、今回は七合目登山口を歩きましたが、個人的には大河原峠からの道の方が好きかもしれません。
単純にガレ道がキライなのかも。。。

登山口から約3時間ほどで山頂に立てるので登山経験が少ない人でも楽しめると思います。
はじめての八ヶ岳登山で登るのも良いかもしれません。

前回は夏、今回は春なので、次は紅葉時期の秋に登りたいですね。