美ヶ原高原 ~早春の高原からの大展望~

登山ブログ
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ゴールデンウィーク山行の3日目です。

初日は霧ヶ峰、昨日は霧訪山と展望のお山を歩いてきましたが、3日目ももちろん展望抜群なお山を選びました!!

その名は美ヶ原

標高2,000mの台地から望む山々は息を吞むほど美しかったです!!

美ヶ原高原の基本情報

美ヶ原(うつくしがはら)は、八ヶ岳中信高原国定公園北西部にある長野県松本市、上田市、小県郡長和町にまたがる高原で日本百名山に数えられています。

最高峰は王ヶ頭(2,034m)で、王ヶ鼻(2,008m)、茶臼山(2,006m)、牛伏山(1,990m)といったピークがあります。

茶臼山頂上は草原で展望良く、とくに車山、蓼科山方面が近くに見えます。

登山口へのアクセス方法、駐車場、トイレ

多くの人が起点とする登山口の「道の駅 美ヶ原高原」には広い駐車場があるのでマイカーでのアクセスが便利です。
霧ヶ峰方面からビーナスラインを通って美ヶ原高原へ至ることができます。また、長和町からのルートもあります。
道の駅にはトイレもあります。

起点となる「道の駅 美ヶ原高原」。
とても広い駐車場があり、正面の施設の右側にトイレがあります。

ルート上の山小屋、トイレ

道の駅 美ヶ原高原から王ヶ頭方面へ向けて歩くと、途中に「山本小屋ふる里館」と「山本小屋」、「王ヶ頭ホテル」があります。

各施設には売店やチップ制の有料トイレがあります。

美ヶ原高原に行ってきました!!

山のぼりした日

2023年 5月 3日(水)

コースタイム

道の駅 美ヶ原高原(09:28)・・・牛伏山(09:48)・・・山本小屋ふる里館(10:07)・・・山本小屋(10:20)・・・王ヶ鼻(12:13)・・・王ヶ頭ホテル(13:13)・・・山本小屋ふる里館(14:47)・・・道の駅 美ヶ原高原(15:27)

GPSトラッキング

合計距離: 11.68 km
最高点の標高: 2036 m
最低点の標高: 1937 m
累積標高(上り): 517 m
累積標高(下り): -517 m
総所要時間: 05:58:16

山のぼり開始

1座目は展望の牛伏山

「道の駅 美ヶ原高原」は絶景が眺められる道の駅で有名です。
道の駅の標高は驚異の2,000m!!
北アルプスが眼前に広がっています。

道の駅から少し歩くと「美ヶ原ハイキング道入口」に出合います。
ここから牛伏山に向かって歩いていきます。

最初から景色が素晴らしいんです。美ヶ原は。
ハイキングコースの散策であれば、登山未経験者でも歩けるのでオススメです。

序盤のハイキングコースには木道が設置されているので、間違いなく歩きやすいです。
ただし、雨の後など木道が濡れていると滑りやすいので注意。

振り返ると八ヶ岳が望めました。
編笠山の裾からちょこっとだけ富士山が見えました。

八ヶ岳に対峙するような南アルプス。
3,000m峰のスカイラインは見事です。

中央アルプスも大きく望めますよ。
スッキリ晴れていますね。

存在感ありありのお山は御嶽山。
まだまだ雪がしっかり残っています。

しっかりとしたハイキングコースなので迷うことは無いと思いますが、要所には指導標が建てられています。

北アルプスの全景。
左側が南部にあたる穂高連峰、右側は北部にあたる白馬三山です。
この景色が僅か10分ほど歩いただけで見れるのでコスパ最強!!

上信越の山々。
右から浅間山、篭ノ登山、湯ノ丸山、烏帽子岳と続いています。
この辺りの山々はすべて歩いたかな。

牛伏山の山頂に着きました。
山頂には山名同位盤が設置されているので、方向と山名がわかります。

広い山頂です。
景色は先ほどのような感じで360度すべて見えます!!

美しの塔を経て

牛伏山を後にして、次の目的地「美しの塔」へ向かって歩いていきます。
いったん標高を下げる感じの道です。

牛伏山から20分ぐらいで「ふる里館」に着きました。
ここには売店やチップ制トイレがあります。

ふる里館の駐車場。
広い駐車場ですが、この日はゴールデンウィークということもあり満車でした。

伏せた牛の石像がありました。
牛伏山の由来でしょうか。この石像は山頂に設置できなかったんですかね。

ふる里館からは砂利道が続きます。
風が強い日は埃が舞うので、手ぬぐいなどで口元を覆うと良いかもしれません。

ふる里館から10分ほどで「山本小屋」に着きました。
ここにも売店があるので小腹が減っても安心です。

山本小屋を過ぎると、要塞のような「王ヶ頭ホテル」が大きく見えてきます。
いつ見ても異様な光景です。

山本小屋から10分ほど歩いて「美しの塔」に着きました。
ここを目指して歩いている人が多いですね。
塔の裏に回ると鐘を鳴らすことができますよ。

「塩くれ場」に建てられている指導標。
次の目的地は「王ヶ鼻」です。
王ヶ鼻に向かうには「ハイキングコース」と「展望コース」の2つのルートがあります。
今回も、もちろん展望コース経由で向かいます。

いったんメインのハイキングコースを外れて、展望コース方面へと進みます。
ほとんどの人がハイキングコースを歩いているので、一気に人が減りますね。

展望コースの入口となる地点に建てられている案内図。
ここから「アルプス展望コース」を歩いて王ヶ鼻を目指します。

絶景の「アルプス展望コース」

アルプス展望コースの入口からは茶臼山がきれいに望めます。
まだ歩いたことのない山で、八ヶ岳が望めるみたいなのでいつか行ってみたいです。

アルプス展望コースという名が付いているコースなので、もちろん北アルプスはバッチリ見えます。左側には乗鞍岳も見えますね。
眼下には松本の街並みが広がっています。

アルプス展望コースは台地のヘリを歩くような感じです。
なので片側は谷になりますが高度感は無いですね。

アルプス展望コースにも指導標はバッチリ建てられています。
王ヶ頭までは1本道なので迷うことは無いですけどね。

谷側から強い風が吹くことが多いです。画像の左側から吹き付ける感じの風です。
風にあたり続けると体力・体温が奪われますので、レインウェアなどによる防風対策は必要です。

烏帽子岩に着きました。
ここからの眺望はとても良いですが、スパッと切れているので烏帽子岩に向かう際は慎重に!!

王ヶ頭ホテルが近くなってきましたね。
少し離れたところから見た方が要塞感は強い気がします。

分岐点に出合いました。
まずは王ヶ鼻へ向かい、帰りに王ヶ頭に寄ります。

団体さん達が王ヶ頭へ向けて登っていました。
天気に恵まれた休日なので、たくさんの方々は美ヶ原を歩いていました。

良い道です。
時間と体力に余裕があれば、王ヶ頭や王ヶ鼻まで足を延ばした方が絶対に良いですよ。

アルプス展望コースの端まで歩いてきました。
ここからは再びハイキングコースを歩いて王ヶ鼻へ向かいます。

2つの峰、王ヶ鼻と王ヶ頭

さっきの分岐から15分ぐらい歩くと王ヶ鼻に着きます。
ここからの北アルプスはサイコーですよ!!

北アルプスがドーンっと見えます。
当たり前ですけど、牛伏山から見た時よりも近いです。
今年も登りたいなぁ。

北アルプスの南には乗鞍岳があります。
王ヶ鼻からも大きく望めますよ。

反対側には八ヶ岳と富士山。
どこの山に登っていても富士山が見えるとテンションが上がります。

王ヶ鼻でコーヒーブレイクをしたので、次の目的地の王ヶ頭へ向かいます。
美ヶ原の道はどこを歩いていても気持ちが良いです。

王ヶ頭へは少々登り返さなければなりません。
距離は大したことないんですが、平坦な道に慣れた足には少々堪えます。

王ヶ頭に着きました。標高は2,034mです。
美ヶ原も百名山に数えられているので、3日間で2座目の百名山登頂です。
以前に登っているので初登頂ではないですけど。。。

王ヶ頭には三等三角点があります。
山頂で三角点を探すのが楽しみになっています。

王ヶ頭に建つ王ヶ頭ホテル。
標高2,000mに建てられているとは思えないほど立派なホテルです。
ここに宿泊しての星空撮影や御来光撮影も良いですね。

帰路は高原の遊歩道で

王ヶ頭ホテル前のベンチでお昼ご飯を食べてたっぷり休憩したので、そろそろ道の駅に向かいます。帰路はハイキングコースをひたすら歩いていきます。

正面に八ヶ岳を望みながら歩いていきます。
道の駅と王ヶ頭ホテルを結ぶバスが運行されていました。ホテルの宿泊者さんが利用するんですかね。

ハイキングコースは終始砂利道です。
土の道の方が歩きやすいんですが、バスが通るので仕方ないですね。

美しの塔まで戻ってきました。
まだまだ多くの人が塔の周辺にいます。美ヶ原のランドマークですからね。

消化試合感満載の道。。。少し飽きてきました。

ふる里館から先は牛伏山へ向けて少し登り返します。
平坦な砂利道よりも登りの方が楽しいです。

牛伏山のピークは踏まずに道の駅に向かいます。牛伏山からは一気に下るだけです。
今日も良い景色を楽しめました!!

美ヶ原高原を歩いてみて

2回目の美ヶ原でしたが、今回も大満足の山行でした。

道の駅からであればアップダウンは少しだけなので、体力に自信がない方でも歩けると思います。少し歩いただけでも絶景が広がっていますからね。

王ヶ頭や王ヶ鼻まで行く際は「アルプス展望コース」がオススメです。
その名の通り展望バッチリなので歩いていて楽しめるコースですよ。

次は秋の美ヶ原ですかね。