ゴールデンウィーク山行の2日目は前々から気になっていたお山を登ることにしました。
その名は霧訪山。
小さな里山の雰囲気ですが「山頂からの展望が抜群!!」と評判のお山なのです。
昨日は霧ヶ峰からの展望をたっぷり楽しんだこともあり、目も絶景に対してだいぶ肥えています。
「さてさて、評判の絶景はどんな感じかな?」と、疑心暗鬼で山頂へ。
秒殺で「疑ってすみませんでした!!」って感じでした。
念願の霧訪山は充実した山行になりましたよ!!
霧訪山の基本情報
霧訪山(きりとうやま)は長野県にある標高1,305mのお山です。
登山口は北側(塩尻側)の「下西条コース」、南側(小野側)の「かっとりコース」、大柴山を経て霧訪山に登る「中央分水嶺コース」があります。
この付近は、日本海側に流れる川と太平洋側に流れる川との分水嶺になっていて「日本のヘソ」にあたります。
また、4月中旬~5月にかけてタムシバとオキナグサが見られるのも特徴です。
登山口へのアクセス方法、駐車場、トイレ
3つの登山口には駐車場があります。
また、かっとりコースと下西条コースの駐車場にトイレがあります。
かっとりコースの駐車場。
15台ほどの駐車が可能と思います。週末はすぐに満車になるので注意が必要。

かっとりコースの駐車場にある簡易トイレ。

ルート上の山小屋、トイレ
かっとりコースを含むすべてのコースにおいて、各登山口から山頂へ至るルート上に山小屋や水場はありません。
トイレは登山口で済ませて、行動中に必要な水分を携行してください。
霧訪山に行ってきました!!
山のぼりした日
2023年 5月 2日(火)
コースタイム
霧訪山登山口(09:24)・・・かっとり城址(09:57)・・・避難小屋(10:09)・・・霧訪山(10:48)・・・避難小屋(12:13)・・・かっとり城址(12:17)・・・霧訪山登山口(12:48)
GPSトラッキング
最高点の標高: 1299 m
最低点の標高: 871 m
総所要時間: 03:23:38
山のぼり開始
新緑のかっとりコース
駐車場に霧訪山の登山絵図があります。
今回は山頂まで最短の「かっとりコース」をピストンします。
山頂まで最短ということは他のコースよりも勾配がキツイということです。

山頂まで「あと○○m」という指導標が100mおきに建てられています。
「いまどの辺りを歩いているか。」の目安になるので歩きやすいですね。

かっとりコースの登山口です。
「あと1500m」の指導標が建てられているので、駐車場から100m歩いた感じですね。

ポストの中には「登山ノート」が入っています。
一般的な登山計画を投入するのではなく、入山時はノートブックに書き込む形式です。

入山直後から始まる約260段の階段。。。
いきなり心が折られます。


この日も好天に恵まれました。
樹林帯の中にも強い日差しが届いています。
5月なので日焼け対策は万全にして入山しましょう。

階段を登り切ると「あと1400m」の指導標に出合います。
この先は勾配が緩むので息を整えながら歩いていきます。

新緑の時期ですね。
若葉が太陽の光を浴びて輝いていました。


とても良く整備された道で歩きやすいですよ。
樹林帯の道ですが明るいですね。

ツツジは開花寸前でした。ちょっと期待していたので残念です。
あと2~3日で花が咲きそうですね。

指導標は多く設置されていました。
登山中に指導標に出合うとなんだか安心しますよね。

「あと1100m」の指導標まで歩いてきました。
霧訪山は茸山なので登山道以外を歩くことは厳禁です。あらぬ疑いをかけられないように。

「かっとり城址」に着きました。
かつては山城があったんですかね。いまは大きな鉄塔が建てられています。


絶景の山頂へ!!
「かっとり城址」にはベンチが設置されていて、展望広がる場所です。
景色を見ながらの小休止にピッタリですね。

「かっとり城址」付近に「あと900m」の指導標が建てられています。
だいたい山頂まで半分の位置ですね。

かっとりコースの道中で唯一の分岐点です。
左側の道を進めば霧訪山の山頂方面へ、右側の道を進めば新道南沢コース経由で霧訪山の山頂へ至ります。
今回は左側の道を進みます。

分岐を過ぎ、しばらく進むと避難小屋に出合います。
簡素な造りですが、風雨を防げるのでいざという時のビバークに役立ちますね。

「あと600m」の場所まで歩いてきました。
勾配は徐々にキツくなります。

キツくなってきた際は上を見上げると新芽が応援してくれますよ。
まだ小さな葉ですが、陽の光を目一杯浴びで気持ち良さそうです。

「山頂まであと20分」の指導標に出合いました。
かっとりコースは急勾配→緩い勾配→急勾配の繰り返しですね。
メリハリがあって、こういう道は好きです。

「あと300m」の指導標。
ここで少しだけ標高を下げます。山頂直前に標高を下げるのは精神的にやられますね。。。

下り切った後は一転急勾配の道に変わります。
山頂までもう少しですよ。

いよいよ「あと100m」の指導標に出合いました。
ここまで来ると山頂にいる人達の声が聞こえてくると思います。

山頂直下は急登です。
一歩一歩ゆっくり登っていきましょう。

山頂直下のツツジはきれいに咲いていました。
日の当たり方で開花に差があるんですかね。それとも品種ですかね。

霧訪山の山頂に到着!!
ここに建てられている指導標は「頂上」でした。
「あと0m」だと変ですからね。

噂通りの展望を楽しむ
霧訪山の標高は1,305mです。
展望のお山だけあって、ぐるり360度の展望が広がっていますよ!!

山頂には小野神社境外社の會地社が建てられています。

三角点もありました。霧訪山は二等三角点です。

さて。山頂からの展望を楽しみましょう。
まずは南アルプス方面。3,000m級のスカイラインがきれいに望めます。

続いては中央アルプス。
伊那・駒ヶ根から見る中央アルプスとは違った角度なので、なんだか新鮮です。

ちょこっとだけ望める白いお山は御嶽山です。
まだまだ雪がたっぷりありますね。

八ヶ岳も端から端まで全部見えます。
一番左は北ヤツの蓼科山、一番右は南ヤツの編笠山ですね。

北アルプスの北部です。白馬三山ですね。
穂高や槍のある南部は雲に覆われていました。

山頂には山名同位盤があるので同定しやすいです。
遠く北信の山々まで望めるみたいですね。

會地社の裏には、たくさんの鈴やらキーホルダーがぶら下げられていました。
ここを訪れた方々が置いていったんですかね。

鐘もありました。
「夢叶う霧訪の鐘」ということで1回だけ軽く突かせてもらいました。

だいたい20人ぐらいはゆっくり過ごせそうな広さです。
山頂にはベンチが設置されています。

左の分水嶺コース経由で下山しても良いのですが、今回は登ってきた道を素直に下ります。
次回はぐるっと周回してみようかな。

名残惜しいけど
山頂で小休止したのでこれから下山します。
山頂直下は急な道なので注意しながら下りていきます。

展望ともここでお別れです。噂通りの素晴らしい山頂でした。
最後にしっかりと目に焼きつけておきます。

それなりに急な道が続きますので油断せぬよう下りていきます。

避難小屋まで下りてきました。
下山は早いですね。気が付いたら避難小屋って感じです。

かっとり城址の鉄塔に着きました。
昼過ぎなので真上から強い日差しが降り注いています。

新緑のトンネル。
この時期ならではの光景ですね。歩いていて気持ち良かったです。

咲いているかな?と思ったんですが、さすがにまだでした。
今にも咲きそうなんですけどね。

階段上部に着きました。
この階段を下り終えると登山口です。

山頂から60分ほどで登山口へ下りてきました。
霧訪山、良いお山でした。

小野の街並みを見ながら駐車場へと戻ります。
最高の天気で大満足の山行でした。

霧訪山を歩いてみて
山頂からの展望は素晴らしいの一言です。
360度遮るものが無いので、北、中央、南の各アルプスを始めとして、たくさんのお山を望むことができます。
かっとりコースを利用すれば往復3時間程度の山行となるのでお手軽ですね。
また、複数のコースがあるのでいろいろな組み合わせで歩くことができるのも良いです。
次は秋に訪れて、違うコースで楽しもうかな。