11月も下旬を迎え秋が深まってきました。
標高の高い山は積雪が増えてきて冬山になっています。
標高1000m以上の山々の紅葉も終わり、この時期は500mほどが見頃ではないでしょうか。
高尾や秩父付近が色づく時期ですね。
秋が深まってくると低山の季節がやってきます。
おっ、週末の天気も良さそうだ。
さてどの山を歩こうか。
よし、宝篋山に行こう!!
宝篋山は2018年3月に1度登っているお山なので、今回で2回目になります。

標高は400mほどですが、山頂からの展望が抜群なお山です。
筑波山や霞ケ浦がきれいに望めましたよ!!
尖浅間山、宝篋山の基本情報
宝篋山は茨城県にある標高461mのお山です。
多くのルートがある宝篋山の中でも、小田休憩所から極楽寺コースで山頂に至るルートが多くの人に歩かれていると思います。
尖浅間山は宝篋山の南東に位置する山です。
常願寺コースで宝篋山へ向かうと尖浅間山に登ることができます。
登山口へのアクセス方法、駐車場、トイレ
小田登山口付近には駐車場が2箇所あります。
2箇所合計で70台ほどが駐車可能ですが、土日は早朝から満車になりますのでご注意。
駐車場付近には小田休憩所があり、ここにはトイレ、自動販売機があります。
JR土浦駅から路線バスが運行されているので、公共交通機関を利用しての登山も可能です。
小田登山口(小田休憩所)の最寄りのバス停は「宝篋山入口」になります。
JR土浦駅西口のバスターミナルから宝篋山方面へ向かうバスが運行されています。
乗り場は[5番]です。

ルート上の山小屋、トイレ
小田登山口から宝篋山の山頂へ至るすべてのルート上に山小屋や水場はありません。
行動中に必要な水分や食料は十分携行してください。
トイレは宝篋山の山頂直下にあります。
尖浅間山、宝篋山に行ってきました!!
山のぼりした日
2022年11月19日(土)
コースタイム
小田登山口(09:06)・・・尖浅間山(10:04)・・・宝篋山(10:42)・・・山口登山口(14:01)
GPSトラッキング
最高点の標高: 463 m
最低点の標高: 16 m
総所要時間: 04:54:18
山のぼり開始
気持ちの良い沢の小道
今回は公共交通機関を利用しての登山です。
JR土浦駅の西口から路線バスに乗って小田登山口に向かいます。

バスに揺られること40分ほどで「宝篋山入口」のバス停に着きました。
バス停から5分ほど歩くと「小田休憩所」に着きます。
指導標が建てられているので迷わずに歩けると思います。

小田休憩所の建物です。
建物の中にトイレがあります。外にも仮設トイレが設置されていました。
ここで入山準備をします。

小田休憩所前に建てられている案内図。
今回は「常願寺コース」で尖浅間山を登ってから宝篋山に向かいます。
常願寺コースは南側から宝篋山に向かうコースの中で一番のロングコースです。
ちなみに最短は「極楽寺コース」です。

入山準備も整ったので尖浅間山に向かって歩いていきましょう!!
途中までは「極楽寺コース」と「常願寺コース」は同じ道を歩きます。

右側のピークが尖浅間山です。
標高は300mほどなのでサクサクっと登れますよ。

ここで「極楽寺コース」と分かれます。
ぼけ~っと歩いていると「極楽寺コース」に導かれてしまうのでご注意。

分岐点からは正面に宝篋山を望めます。

常願寺コースの序盤は緩やかな道が続きます。
田畑の間の畦道をしばらく歩く感じですね。

しばらく歩いているとイノシシ用の柵に出合います。
通過する際はイノシシが下りてこないようにきちんと柵を閉めましょう。

柵を過ぎてもしばらくは林道のような道が続きます。

一部の木々は色づいていましたが、この辺りの紅葉の最終盤でした。

途中で「林道ルート」と「沢ルート」に分かれますが、どちらを歩いても約500mほど先で合流します。
今回は右側の「沢ルート」を歩いていきます。

沢の音を聞きながら歩けるので気持ちが良いです。
初めて歩く時は「沢ルート」がオススメ。


渡渉点が2箇所ほどありましたが、どちらも問題なく渡れます。
ただし大雨後は増水するので注意が必要です。

「林道ルート」との合流点に出合いました。
ここから先は再び1本の道になり尖浅間山まで続いています。

山頂直下は急登
常願寺コースを歩いていても「尖浅間山」を示す指導標に出合えません。
なので「宝篋山」と示している方向へ進んでください。

樹林帯の中まで日差しが届いてきました。
日陰に入ると空気は冷たく感じますが、日差しを浴びると丁度よい感じです。

登山道はきれいに整備されていますが、樹林帯の道なのでコケや木の根には注意してください。
滑りますよ。

標高を上げていくと沢からは遠ざかり、だんだんと水の音が聞こえなくなってきます。
この辺りも緩やかに登っていく感じの道が続きます。

「純平歩道」との分岐点に出合いました。ここから純平歩道を歩くと、20分ほどで極楽寺コースに合流できます。
ここまでくると、指導標に「尖浅間山」と書かれていますね。


純平歩道との分岐点を過ぎると尖浅間山に向けて急登になります。
山頂までは遠くないのでゆっくり登って行きましょう。

急登と格闘中なので日差しを浴びると暑さを感じました。
11月はウェアの選択が難しいですね。

登山口から2.5kmほどの地点です。
指導標にある「山頂」は、宝篋山の山頂を示しています。

落ち葉が堆積した急な道。
やや滑りやすいので注意してください。

「山頂まで50m」と示された指導標。
こういう指導標は「ほっこり」しますね。

この急登を登り切ると、

尖浅間山の山頂に着きました!!
標高は315mです。

山頂はベンチやテーブルが置かれていて広いですね。
休憩するのに適しています。
ただ展望はありません。

尖浅間山で少々休憩したので、これから宝篋山へ向かいます。
ここからだと40分ほどで宝篋山の山頂に立てると思います。

百名山の好展望地へ
尖浅間山からコルまで20mほど標高を下げ、その後は宝篋山へ向けて150mほど標高を上げていきます。
急な道は無く、緩々と登っていく道なので歩きやすいですよ。


ヤマザクラとコブシの森あたりからは関東平野が望めます。
この日は霞がかかっていたので遠望できませんでした。

ここで極楽寺コースと常願寺コースは合流します。
宝篋山の山頂まで15分ぐらいですかね。

1株の大きなモミジの色づきが見事でした。
紅葉は諦めていたので、まさかの出会いにうれしい気持ちになりました。

ヤマザクラとコブシの森を過ぎ、林道のような道を歩いていきます。
ここは歩いていて気持ち良い場所でした。

山頂直下にあるトイレ。きれいなトイレですよ。
山の中にトイレがあるって、ありがたいですよね。

山頂に向けてグイっと登っていきます。

宝篋山の山頂には大きな電波塔があります。
麓からでも確認できるぐらいの大きな建造物です。

山頂は浅間神社です。
この鳥居をくぐった先が宝篋山の山頂です。

本日2座目となる宝篋山の山頂に着きました!!
標高は461mです。

山頂の標の奥には大きな石塔の「宝篋印塔」が建てられています。

山頂の北側からは筑波山が大きく望めます。右のピークが女体山、左が男体山です。
筑波山の紅葉も終わっていますね。山頂付近は落葉が進んでいます。

南東側を望むと、霞の先に霞ヶ浦が望めます。

山頂でお昼ご飯を食べながら展望を楽しみました。
この日はずーっと良い天気でポカポカ陽気でしたよ。

下山は山口ルートで
さて、そろそろ下山しますか。
今回は「山口コースⅠ」を利用します。
公共交通機関を利用し場合、入山した場所に戻る必要が無いので柔軟なルート選択ができるのが良いですね。

山口コースⅠですが、道は明瞭で歩きやすいですね。
ただ、この時期は落葉が進んでいるので滑りやすいです。

山口コースⅠは大池公園を目指して下りていきます。
山頂からの距離は約5kmですね。90分ぐらいだと思います。

雑木林の中を進んでいきます。
勾配も緩やかで気持ち良く歩ける道ですね。

「万博記念の森」に着きました。
ここは平坦で開けている場所なのでレジャーシートを広げてゴロゴロできますよ。

「万博記念の森」を過ぎると展望の効く場所に多く出合います。
正面に見える池が大池公園ですね。

途中「宝篋名水」に出合いました。
チョロチョロと水が流れていましたが量は多くなかったです。
飲用する場合は煮沸や浄水が必要かと思います。

山口コースⅠは1本道なので迷わず歩けます。
ピンクテープも多く設置されているので安心ですね。

11月も下旬なので日没が早いです。
山の中は平地よりも早く暗くなるので、日帰り登山でもヘッドランプは必携ですよ。

この辺りで山頂と登山口の中間点です。
指導標の多い山ですね、宝篋山は。ありがたいです。

標高を下げるにつれて、どんどん勾配は緩くなってきます。
雑木林に西日が射しこんでいて良い雰囲気。

足元の道がアスファルトに変わりました。
ここから先は車道を歩いて大池公園に向かいます。

車道を1.5kmほど歩くみたいですね。
いままで落ち葉でフカフカの道を歩いてきたので、アスファルトがとても固く感じます。

途中で筑波山がきれいに望める場所がありました。
好天のこの日、筑波山を歩いている人も多そうです。

大池公園まではこのような道が続きます。
指導標は無くなるので地図を見ながら歩いたほうが良いです。

大池公園の近くまで歩いてきました。
ここからは宝篋山が大きく望めます。山頂に建てられている電波塔も良く見えますね。

大池公園から望む筑波山。
この大きな池は「北条大池」と呼ばれています。

大池公園からJR土浦駅へアクセスする場合は、関東鉄道バスの「平沢官衛入口」というバス停を利用します。大池公園から5分ぐらいの場所にあります。
バスが来るまでのんびり休憩します。

尖浅間山、宝篋山を歩いてみて
標高400mほどの低山ですが、山頂からの展望は抜群です。
また、山頂へ至るコースが多数あるので、何度も楽しめるお山だと思います。
初めて宝篋山へ登る時は、極楽寺コースで山頂へ向かって、下山は小田城コースが良いと思います。2回目以降は違ったコースの組み合わせで歩いてみてください。
登山口まで路線バスが運行されているので公共交通機関が利用できるのも良いですね。
都心からのアクセスも容易なので日帰り登山にオススメです。
次はどのコースを歩こうかな。