10月に入り紅葉の話題を耳にする機会が増えてきました。
紅葉前線は、北から南へ、標高の高い場所から低い場所へと移動していきます。
日本一早い紅葉と言われる北海道の大雪山系は、列島の北に位置していて、かつ、標高も高いので木々の色づきも早くなります。
関東周辺でも標高の高いところでは紅葉が進んでくる時期となりました。
久しぶりに良い天気に恵まれそうな週末、紅葉登山に行こうかな。
よし!決めた!!
仙ノ倉山へ行こう!!
谷川連峰の山々は秋色に染まっていましたよ!!
仙ノ倉山の基本情報
仙ノ倉山(せんのくらやま)は、谷川連峰の最高峰で日本二百名山に選ばれているお山です。
標高は2,026m。西に位置する平標山と仙ノ倉山をつなぐ稜線は、6月上旬から7月上旬にかけて多くの高山植物が咲きます。
平標山とセットで登頂する方が多い山です。
登山口へのアクセス方法、駐車場、トイレ
国道17号沿いの平標登山口に有料駐車場があります。24時間利用可能なトイレも設置されています。
6月からのお花の時期と、10月の紅葉の時期は有料駐車場が大変混雑するので注意が必要です。
駐車場にあるチップ制トイレ。24時間利用可能です。
とてもきれいですよ。

平標登山口近くにバス停があるので、公共交通機関を利用してのアクセスも可能です。
ルート上の山小屋、トイレ
平標登山口から平元新道を登り詰めると「平標山の家」に出合います。
松手山コースを歩く場合は、平標山の山頂から南側の道を進むと小屋に至ります。
小屋では軽食や飲料、お土産の販売、チップ制のトイレが利用できます。
飲用可能な湧き水は無料で汲むことができます。
仙ノ倉山に行ってきました!!
山のぼりした日
2022年10月 1日(土)
コースタイム
平標登山口駐車場(05:45)・・・鉄塔(06:36)・・・松手山(07:16)・・・平標山(08:26)・・・仙ノ倉山(09:31)・・・平標山(11:00)・・・平標山の家(11:32)・・・平元新道登山口(12:40)・・・平標登山口駐車場(13:27)
GPSトラッキング
最高点の標高: 2024 m
最低点の標高: 972 m
累積標高(上り): 1376 m
累積標高(下り): -1383 m
総所要時間: 07:42:13
山のぼり開始
鉄塔までの急登
駐車場にあるトイレの脇からスタートします。
登山ポストもありますので、登山届はかならず提出してから入山しましょう。

まずは松手山を目指して登って行きます。
道中、鉄塔に出合いますのでそこが最初の目標地でしょうか。

いきなりの急登から始まります。
そして延々と続く階段・・・。
松手山コースを歩く際、序盤はゆっくり歩いたほうが良いですよ。

一合目に着きました。
平標山の山頂を十合目としています。
このような標はありがたいですね。

朝日がだんだんと昇ってきて苗場スキー場の斜面を照らしています。
今日1日、良い天気に恵まれそう。

鉄塔が見えてきました。
登山口から約400mほど標高を上げた場所に建っています。
まだ遠いですね・・・

階段が続きます。
平標山の山頂まで長い道なので、ホントにゆっくり歩いたほうが良いです。

たまーに、階段ではない道になるとホッとします。
ここで呼吸を整えて。

三合目に着きました。
あれ!? 二合目はどこにあったんだろう。

少し登山道の雰囲気が変わってきました。
ガレ岩の道になったり、

ハシゴが現れたり

やっと鉄塔に着きました。
三合目からは早く感じましたね。
朝日が尾根を越えて眩しい!!

鉄塔が建てられている場所が四合目です。

苗場スキー場も全体に朝日が届いていますね。
景色を楽しみながら小休憩します。

松手山からの絶景
小休憩を終えて、松手山に向かって歩いていきます。
樹林帯の道から徐々に展望の効く道に変わってきます。

相変わらず階段は続きますよ。
1段1段、ゆっくり登って行きましょう。

五合目に着きました。
ここで平標山の山頂までの中間点となります。
あと半分、頑張っていきましょう!!

松手山の手前で平標山の山頂を捉えることができました。
が平標山の山頂は、左のピークではなく、右奥のピークです。
左のピークに向かってグイっと標高を上げて、そこから稜線を右方向へ歩いていく感じですね。

松手山の山頂直下にやってきました。
斜面がきれいに色づいていますね!!
思ったよりも色づきが進んでいるようです。

松手山に着きました。標高は1,614mです。
登山口が約970mなので、600m少々登ってきたことになります。

山頂には三角点があります。ここは三等三角点です。

松手山からは苗場山が近いですね。
秋色に染まった木々の向こうに大きく捉えることができました。

松手山の山頂から望む平標山へ続く道。
序盤はなだらかな道ですね。その後は左のピークに向けての急登です。
急登を登り詰めた後は稜線を歩いて、最後に山頂へ向けて登る感じですね。

平標山が遠い、、、
松手山を後にして平標山へ向かいます。
秋色の登山道が陽に照らされて良い感じ。

振り返ると、色づいた松手山が望めました。
奥にはドドンと苗場山が鎮座してますね。
この辺りの稜線歩きはサイコーですよ!!

10月初めですが、色づいた木々が多かったですね。
感覚的には7分から8分ほどの色づきと思います。

テクテクと稜線を歩いていると七合目に出合いました。
ここから先は急登になります。

正面のピークまで登って行きます。
写真では伝わり辛いかもしれませんが、なかなかの急登です。
そしてアレも登場しますよ・・・

急登に取付きます。
松手山からここまで緩やかな道が続いていたので、ゆっくり登って行きましょう。

ここでヤツが再登場です。
そうです。階段です。。。急で長い階段が続きます。

急登に喘ぎながら、八合目に到着しました。
ここからの景色も抜群なので、呼吸を整えながら小休止。

八合目からの景色です。松手山方面を望んでいます。
ここまでの道が確認できますね。
平標山は2,000mほどの山ですが、絶品の稜線歩きができるのでお気に入りのお山です。

八合目を過ぎても、まだまだ急登&階段が続きます。
平標山まで、ここが最後の踏ん張りどころ。

急登を登り詰めると、ふたたびなだらかな稜線歩きになります。
いやー、ここまで頑張ってきたのでご褒美ルートですね。
平標山の山頂は右のピークです。

九合目に着きました。
ここまで来ると、もう勝ったようなものです。
平標山の山頂へ向けて、景色を楽しみながら歩いていきましょう!!

逆光で分かり辛いですが、見事な色づきです。
夜の冷え込みが続くと一層色づきが増しそうですね。

平標山の山頂と捉えました!!
最後はグイっと登りますが、距離は短いので問題なし!!

ここまで来ると、仙ノ倉山を望むことができます。
平標山の山頂を踏んだ後、極上の稜線歩きが待っていますよ。

平標山の山頂に着きました!!
標高は1,984mで、三等三角点があります。

山頂は広いですね。展望も文句なし!!
まだ時間が早いので人は少ないですが、これからたくさんの人で賑わいそうです。

秋色の縦走路
平標山の山頂から展望を楽しみます。
南側では中央奥に榛名山が望めますね。その左側は小野子山、小持山でしょうか。
右奥には奥秩父の山々も望めました。

東側には武尊山が大きく望めます。

北側は越後三山が良く見えました。
越後の山々のスッキリ晴れていて山行日和ですね。

左側の道は今回歩いてきた道です。
右下の道は平標新道ですね。土樽から平標山を結んでいる道です。
平標ノ池も見えます。

さて、展望を楽しんだので仙ノ倉山へ向けて歩いていきましょう。
一旦コルまで標高を下げてから仙ノ倉山へ登り返るルートになります。

平標山と仙ノ倉山を結ぶ稜線は気持ち良く歩けます。
色づきも良い感じです。

振り返ると平標山が秋色に染まっていました。
きれいな色づきです。

仙ノ倉山へ向けて標高を上げていきます。
逆光で見辛いですが、こちらの山肌も良い色づきでした。

仙ノ倉山へ向けて登っている途中で振り返ると、絶品の稜線が望めました。
この景色が2,000mほどで味わえるのでコスパ最高です。

稜線上はすっかり秋です。

手前のピークは前仙ノ倉山です。左奥のピークが仙ノ倉山になります。
まずは前仙ノ倉山を目指します。

指導標もしっかり建てられています。
稜線上は1本道なので問題ナシですね。

前仙ノ倉山に着きました。
標高は2,021mです。
すこしわかり辛い場所に建てられているので、周りの景色を眺め過ぎていると見逃してしまう可能性もあります。

前仙ノ倉山から望む仙ノ倉山。
緩やかな稜線の道が続いていますね。

前仙ノ倉山から平標山を望みます。
秋色に染まった稜線の道が確認できますね。
ここから見る景色がお気に入りです。

仙ノ倉山へ向けて最後の登り。ここも階段が登場します。
距離はそこまで長くないので、最後の踏ん張りどころですよ!!

階段登りの途中で振り返ると、前仙ノ倉山の平標山をきれいに望めます。
緩やかなアップダウンを繰り返す稜線なので、歩き応えアリです。

階段登りをやり過ごすと仙ノ倉山の山頂です。
標高は2,026m。谷川連峰の最高峰です。

山頂に設置されている山名同位盤。
仙ノ倉山の山頂も360度の展望が広がるので、山名同位盤があると同定がしやすいです。

再び、平標山へ
仙ノ倉山の山頂からの景色を楽します。
谷川連峰の主脈縦走路方向です。縦走路の前半部です。
こちら側の色づきも申し分なし。

主脈縦走路の後半部です。奥に谷川岳が見えますね。
大きなアップダウンの繰り返しとなる稜線ですね。

越後三山方面です。
新潟の山々はあまり登れていないので、いつかは歩いてみたい山々たちです。

平標山もきれいに望めます。
奥には苗場山も見えます。

山頂でゆっくり休めたので、これから平標山へ戻ります。
登って下ってを繰り返しながらの道です。

前仙ノ倉山への登り返し。
十分に休憩したので、ここは問題なし。

前仙ノ倉山から仙ノ倉山を望みます。
また訪れたい山ですね。

前仙ノ倉山から緩やかに標高を下げていきます。
この辺りはとても歩きやすいです。景色を楽しみながら進んでいきましょう。

振り返ると、前仙ノ倉山の山肌の色づきが良い感じです。
たくさんの人が仙ノ倉山を目指して歩いていました。

前仙ノ倉山と平標山の鞍部まできました。
ここから見上げると、なかなかの登り返しですね。。。
しかも、山頂までずーっと階段・・・

うー、キツイ・・・
長く続く階段に心身ともに削られます。一歩一歩ゆっくり登って行きましょう。

ふーっ、平標山の山頂まで戻ってきました。
朝と比べるとたくさんの人で賑わっていました。

山小屋で小休止
さて、そろそろ下山しますか。
帰路は平標山の山頂から平標山の家に向けて下りて、そこから平元新道を登山口に向けて下りていきます。

平標山の家に向かう道中は、前仙ノ倉山と仙ノ倉山がきれいに望めます。
気持ちの良い稜線歩きができました。また違った季節に歩きたいです。

平標山の山頂方面を振り返ります。
山頂からは階段が延々と続きます。ここを登るのは辛そう。。。

平坦な道に出合うとホッとしますね。
階段は膝に負担がかかるので、ストックをうまく使って歩いていきましょう。

こちらの道もきれいに色づいていました。
景色に見惚れていると階段から転げ落ちてしまうので、足元はしっかり確認しながら景色を楽しみましょう。

だいぶ標高を下げてきたので、前仙ノ倉山を見上げるようになりました。
こちらの山肌も良い色づき。

登山道はすっかり秋ですね。
紅葉にはまだ早いかな。と思っていましたが、丁度良いタイミングでした。


まだまだまだまだ続く階段。。。
少しずつ平標山の家が近づいてきていますが、まだ遠いですね。。。

無心で一気に階段を下って、平標山の家のテント場まで下りてきました。
サイコーの天気なので今日のテント泊はうらやましいです。星も良く見えそう。

平標山の家に着きました。
この辺りの山域で有人の小屋はここだけなので、大変ありがたいです。

売店では、軽食や飲料の購入ができます。手ぬぐいやTシャツ、バッジなどのお土産も購入可能です。また、「仙手清水」という水が無料で汲めます。冷たくておいしいですよ。

名残惜しいけど
平標山の家で小休止したので、これから平元新道で下山します。

最後に前仙ノ倉山と平標山を目に焼きつけて。


平元新道も階段が続きますが、勾配はキツくないので歩きやすいです。

下っていくと勾配やどんどん緩やかになっていきます。
疲れた足には優しい道です。

平元新道も色づいている箇所がいくつかありました。
でも、稜線に比べると「これから」という感じです。

勾配がゆるゆるになってくると、

平元新道の登山口に着きました。
平標山の家から50分ほどで下りてこれます。

平標登山口の駐車場までは林道歩き。60分ぐらいですかね。
ちょっと長く感じる道です。

駐車場まで戻ってきました。
駐車場の係りの方に伺ったところ、この日は200台近くの利用で第2駐車場、第3駐車場まで満車だったとのことです。
平標山、仙ノ倉山は人気ありますね。

仙ノ倉山を歩いてみて
平標山と仙ノ倉山を結ぶ稜線歩きがハイライトですね。
少し早めに出発して、ぜひ仙ノ倉山まで足を延ばしてほしいです。
仙ノ倉山の山頂からは360度の展望が楽しめ、そこそこ広い山頂なのでお昼休憩には適地です。
春から夏にかけては稜線上はお花畑になり、秋は紅葉が楽しめます。
いつ歩いても楽しめるお山ですね。
今度はお花の最盛期に訪れたいです。