鳴虫山 ~日光市内の里山と紅葉を巡る~

登山ブログ
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北関東の低い山も紅葉が進んできました。
この時期になると、標高1,000mほどの山を歩いても暑くなく快適な山歩きができますね。

今週末も天気に恵まれそう。
先日は茨城県の筑波山を歩いたので、今回はお隣の栃木県にしようかな。

さて、栃木県で紅葉が見頃を迎えていそうな場所は・・・

ありました!!
日光が良さそう!!

ただ、奥日光の方まで登ってしまうと落葉が進んでいそうなので、市街の低い場所が良いかな。
そうなると・・・

鳴虫山ですね!!

世界遺産・日光の社寺を見下ろす里山は、紅葉に彩られた気持ちの良いトレイルでした!!

鳴虫山の基本情報

鳴虫山は栃木県にある標高1,103mのお山です。

東武日光駅から登山口まで約1kmほどとアクセスが良く、アップダウンのある周回コースは約4時間30分ほどで周回可能です。

登山口との標高差は約500mほどですが、頂上付近は急勾配。
また、木の根や石の階段が続き滑りやすい登山道。

アクセス方法、駐車場、トイレ

登山口周辺に駐車場が多数あるのでマイカーでのアクセスが便利です。
また、日光市街地の中にトイレも多数あります。

東武日光駅から徒歩で登山口までアクセス可能なので、公共交通機関を利用したアクセスも良好。JR日光駅からだと登山口までの歩く距離は延びる

今回の山行では市街地の有料駐車場を利用しました。
1回500円です。良心的な料金ですね。
駐車場入口には見事な銀杏が黄金色に色づいていました。

ルートの山小屋情報

登山口から山頂へ至るルート上には山小屋や水場はありません
トイレは市街地や駅構内で済ませて、行動中に必要な水分は十分に携行する必要があります。

鳴虫山に行ってきました!!

山のぼりした日

2021年11月06日(土)

コースタイム

駐車場(07:17)・・・登山口(07:24)・・・神ノ主山(07:56)・・・鳴虫山(08:57)・・・合峰(09:24)・・・独標(09:50)・・・憾満ヶ淵(含満ヶ淵)(10:30)・・・神橋(11:05)・・・駐車場(11:51)

GPSトラッキング

合計距離: 10.86 km
最高点の標高: 1102 m
最低点の標高: 543 m
総所要時間: 04:33:14

山のぼり開始

市街地の紅葉を巡りながら

今回利用した駐車場の近くにある『日光大教会』の紅葉が見事でした。
メイン通りの国道から1本入った道沿いにあるので、あまり知られていないのかな。
ずーっと眺めていたいところですが、ここで時間をたくさん使えないので下山後に立ち寄ってみます。

登山口に至る道にトイレ利用に関する案内板が建てられていました。
市街地内にトイレはいくつか設置されていますが、日光行政センターも利用できるみたいですね。

登山口まではたくさんの指導標が建てられているので迷わず歩けると思います。

民家の脇道を通ったりしながら登山口に向かいます。
この辺りの色づきも良い感じですね。朝日に照らされて輝いています。

登山口に着きました。駐車場から10分ぐらいですかね。
この時期だと紅葉狩りをしながら登山口まで歩けるので得した気分になります。

神ノ主山を目指して

まずは神ノ主山を目指します。
緩やかに登りながら樹林帯の中を進んでいきます。

今回のルートは1本道なので迷いのリスクは少ないと思います。
分かりやすい指導標も建てられているので安心して歩けます。

樹林帯の中まで陽が届き始めました。
この時期は冷え込む朝が多いので手袋などの防寒アイテムが役立ちます。

木の根が露出した道が続きます。
まっすぐ足を下ろさないとツルっと滑りますよ。

山頂直下の急登を登り切ると神ノ主山の山頂に到着です。標高は842m。
登山口からは約30分ほどでした。

山頂にはベンチが設置されています。
小休止に適していますね。

山頂は木々に覆われていて展望は良くないですが、北西方面だけチラッと望むことができます。
赤薙山や女峰山方面ですね。

色づいたトレイル

神ノ主山から鳴虫山へは、コル(鞍部)まで下って、その後小ピークを3つやり過ごすと鳴虫山の山頂です。
適度はアップダウンを繰り返しながら約260mほど標高を上げていく感じですね。

上を見上げると色づいた木々が広がっていました。
写真を撮りながら、色づきを愛でながら、ゆっくり歩いていきます。

鳴虫山界隈の道は木々の根の露出が多いですね。
紅葉に見惚れていると根に足が引っ掛かり転びますよ。

安心の指導標。
登山道の維持には大変な労力が必要です。いつもありがとうございます。

木の幹に”〇”印のペンキで示されている箇所もありました。
この方法もとても目立って良いですね。

上は木々の色づきが楽しめます。癒されますねー。

下は木の根との戦いです。いやー手強い。。
そこに落ち葉が加わっているのでホント滑りやすいです。

黄葉に陽の光が当たって輝いていました。
時間帯によって陽の射し方が変わるので1日中楽しめそうです。

『含満ヶ淵(憾満ヶ淵)』が指導標に登場してきました。
まだ鳴虫山に着いていないんですけどね。。この辺りが周回ルートの中間付近です。
『御幸町』は登山口のある日光市内の町名です。

鳴虫山の山頂直下の急登です。
これをやり過ごすと・・・

着きましたー!!鳴虫山の山頂です。標高は1,103m。
山頂の標と三角点があります。

丸太を使ったベンチが設置されていました。
ここでコーヒーブレイク。山頂で飲むコーヒーはサイコーです!!

鳴虫山の山頂も展望に乏しいですが、北西方面は良く見えます。
女峰山にはガスが湧いてきましたね。

合峰と独標を経て

女峰山を眺めながらコーヒーを飲んで、カラダを休めることができたので、憾満ヶ淵(含満ヶ淵)方面へと向かいます。
山頂直下は急な下りとなるので注意が必要です。階段も設置されていました。

だいぶ陽が高くなってきましたね。
空気が冷たいので陽の光がありがたいです。

鳴虫山からはまずは『合峰』を目指します。
小さなアップダウンを繰り返しながら進んでいきますが、この道も色づきが良いです!!
良い時期に訪れることができました。

鳴虫山から30分ほどで合峰に着きました。標高は1,084m。
30mほどしか標高は下がっていません。かなり下りてきたつもりだったんですけどね。。。

そこそこ広い山頂です。
ベンチはありません。また眺望も残念ながら・・・。
山頂の標と祠があるって感じです。

次に目指すは『独標』です。
合峰から160mほど標高を下げます。グイグイ下っていきますよー!!

道中、小ピークをいくつかやり過ごします。

カラマツが黄金色に輝いていました。
陽の光が当たるとホントに黄金色ですね。

独標直下は急登です。。50mほど登り返します。
いままで下った標高を返せ・・・

ブツブツ言いながら登り返すと独標に着きました。標高は925mです。
展望ゼロ・・・。残念ですが。。。

行動食をつまみながら小休止。
ここまで来ると、あとは 憾満ヶ淵(含満ヶ淵) へ下るだけです。

憾満ヶ淵(含満ヶ淵)へ下山

独標付近の色づきも良いですね。
鳴虫山へ至る道、合峰、独標への道、 憾満ヶ淵(含満ヶ淵) への道。
すべての道で紅葉黄葉が楽しめます。

独標からの下りは急な道なので要注意!!
危険個所にはロープが設置されているのでサポートに使いましょう。

階段の土が流出してしまってハードルになっています。
登山道あるあるですね。

赤テープが指導標のジャマをしていました(笑)

登山口が近づいてくるとなだらかな道になります。
この辺りまでくるとホッとできますね。

下山口に到着。
今回は左側から入山し、右側に抜ける周回ルートを歩きました。
適度はアップダウンがあってとても良いトレイルです。

下山口には強い日差しが届いていました。
終始良い天気の中で歩くことができました。

この辺りの色づきも良いですね!!
紅葉と青空、いつ眺めての良い組み合わせです。

ここから憾満ヶ淵(含満ヶ淵)に向かって、その後は市街を通って駐車場に戻ります。

日光市街観光

下山口から憾満ヶ淵(含満ヶ淵)までは5分ほどです。
きれいに整備された道。

憾満ヶ淵(含満ヶ淵)の並び地蔵(化け地蔵)です。
とても多くの地蔵さまが赤い帽子を被っていました。

憾満ヶ淵(含満ヶ淵)の紅葉も良い感じでした。

苔むした岩と落葉。
なんか良い雰囲気です。時間がゆったりという感じですかね。

憾満ヶ淵(含満ヶ淵)までは、東照宮や神橋から歩いて20分ぐらいですかね。
ここまで足を延ばす価値は十分ありますよ!!

色づた木々もあれば落葉した木々もあって、紅葉のタイミングは難しいですね。
でも、11月上旬の日光市街はまだまだ楽しめます。

憾満ヶ淵(含満ヶ淵)から神橋に向かって歩きます。
紅葉時期は市街の道路が大混雑するので、人と時間帯をずらして行動すると良いかも。

男体山にはガスがかかってしまって、きれいな山容が望めませんでした。
うーん、残念。。。

神橋に着きました。
たくさんの人が神橋を渡っていました。
300円ぐらい納めると渡れる気がします。確か。

神橋の向かいにある世界遺産を示す碑。
とても混んでいるので今回はパスしますが、東照宮や輪王寺の紅葉は見事ですよ!!

東照宮をパスした理由は『日光プリン』を食べたかったからです。
以前は神橋に近い場所にありましたが、新たな店舗は東武日光駅に近い場所でした。

ついでに東武日光駅まで来ました。
ロータリー付近には『揚げゆばまんじゅう』を販売している店舗があります。
とても美味しいのでオススメです。

市街の国道から女峰山を望めるのですが、やっぱりガスがかかってしまっていますね。

駐車場に戻る途中に『日光大教会』を再訪しました。
朝は時間が無かったのでゆっくり楽しむことができませんでしたが、改めて眺めると圧巻ですね!!
新たに良い場所を1つ知ることができて良かったです。

鳴虫山を歩いてみて

終始紅葉を楽しみながら歩くことができました。
山頂からの展望を楽しむことはできませんが、道中の紅葉は見事です。

標高差は約600mほどですが、適度なアップダウンのあるトレイルなので標高差以上の歩き応えのある山です。周回ルートで歩けるのも良いですね。

日光市街に近いのでアクセスは抜群です。
車はもちろんですが、電車でのアクセスも容易なので、日帰り登山には適していると思います。

次は春のお花や新緑の時期かな。