前穂高岳 ~晩夏の頂から望む山々~

登山ブログ
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8月も後半を迎えました。

7月中旬に梅雨が明けから月内は天気が安定していましたが、8月に入ると梅雨の再来を思わせるほどの長雨。。。

今年はコバイケイソウの当たり年だそうで、そのせいで天候不順になっているのかもしれません。(あくまでもおまじない的なものですが)

8月最後の週末、天気図からは停滞前線が姿を消す予報が出ており、久しぶりに安定した天候となりそう。

どっかの小屋に泊まってゆっくり山歩きしたいな。どっかに良き山はあるかな?と、いろいろ考えた結果、

ありました!!
そこに前穂高岳が!!

上高地から入山し岳沢小屋で1泊。翌日に前穂高岳の山頂へ。という行程で行ってきました。

重太郎新道は厳しい道でしたが、山頂からの景色はサイコーでしたよ!!

前穂高岳の基本情報

前穂高岳ってどんなお山?

前穂高岳は長野県にある標高3,090mのお山。
上高地の岳沢登山口から岳沢小屋を経由し、重太郎新道を登って山頂を目指すコースがポピュラーなコース。

  • 前穂高岳(まえほたかだけ)は、長野県にある標高3,090mのお山。
  • 代表的な登山コースは上高地の岳沢登山口から岳沢小屋を経て山頂へ至るルート。
  • ほかにも多数の登山コースがあり、何度も楽しめそうなお山。

登山口へのアクセス

アクセス方法は? 登山口に駐車場やトイレはあるの?

上高地へは通年マイカー規制のため自家用車でのアクセスは不可。
長野県側からの上高地へのアクセスは、沢渡駐車場を利用しシャトルバス、または、タクシーを利用して上高地へ入る。
沢渡駐車場には24時間利用可能なトイレあり。

岳沢登山口のある上高地まではシャトルバスかタクシーを利用する。
長野県側の沢渡駐車場には24時間利用可能なトイレあり。

登山ルート上に山小屋ってあるの?

登山ルート上に山小屋や水場ってあるの?

岳沢登山口から前穂高岳の山頂へ至るルート上に「岳沢小屋」があります。
水場やトイレ、軽食の販売、飲料の販売など、提供されているメニューは豊富。また、小屋泊やテント泊も可能なので、前穂高岳のベース基地としての利用しやすいです。

岳沢登山口から山頂へ至るルート上に「岳沢小屋」がある。
小屋では飲料の補給、食料の補給、トイレ、小屋泊、テント泊が可能。

前穂高岳に行ってきました!!

山のぼりした日

2021年 8月28日(土)から2021年 8月29日(日)

コースタイム

1日目
上高地バスターミナル(7:45)・・・河童橋(7:50)・・・岳沢登山口(8:37)・・・天然クーラー(9:14)・・・岳沢小屋(11:26)

2日目
岳沢小屋(5:10)・・・カモシカの立場(6:18)・・・雷鳥広場(7:28)・・・紀美子平(7:51)・・・前穂高岳(8:28)・・・紀美子平(9:30)・・・岳沢パノラマ(10:09)・・・岳沢小屋(11:10)・・・岳沢登山口(13:33)・・・河童橋(13:48)

GPSトラッキング

Total distance: 12.05 km
Max elevation: 3068 m
Min elevation: 1505 m
Total time: 06:01:42

山のぼり開始

上高地へGO!!

長野県側から上高地へ向かうには沢渡駐車場に車を停めてシャトルバスを利用します。
朝6時ごろで「さわんど第三駐車場(バスターミナル前)」は満車でした。

駐車場からバスターミナルへと繋がる地下道。
ここを通っていくとバスターミナルです。

地下道を上がってくると「きっぷ売場」があります。
沢渡から上高地の往復チケットは2,400円です。

チケットを買ってバス乗り場へ向かいます。
広いバスターミナルですが、案内板が丁寧にたくさん示されているので迷わず行けます。

ちなみに上高地行のバスは1番乗り場です。
バスは毎時00分と30分の2本あります。

バスに揺られること30分で上高地バスターミナルに到着。
上高地は朝から良い天気に恵まれています。

上高地バスターミナルから5分ほど歩くと河童橋に出合います。
上高地と言えばの景色が見られるところですね。
正面の尾根が吊尾根、右に明神岳、左は奥穂高岳。前穂高岳は明神岳の向こう側にあります。

河童橋の反対側を望むと焼岳が正面に見えます。
足元を流れるのは槍ヶ岳を源流とする梓川です。

河童橋を渡って梓川の右岸にあるこのお店は開いていました。
テラス席で食事をしたら気持ち良さそう。

陽が上がってきて河童橋にも届くようになってきました。
今日も暑くなりそう。

奥穂高岳あたりに雲が湧いていますが、天気を崩すものではないですね。
今日の宿泊地である岳沢小屋目指して、そろそろ歩き始めますか!!

岳沢を登る

河童橋から岳沢登山口までは20分ほど。
きれいに整備された遊歩道を進みます。

観光地なので指導標もバッチリ設置されているので迷い知らず。

清き流れの梓川。
緩やかな流れの川面を見ていると癒されます。

景色を眺めながら歩くこと20分で岳沢登山口に着きました。
ここから岳沢小屋までは150分ほどです。
さて、前穂高岳への第一歩を踏み出しますよ!!

今日は岳沢小屋までなので気持ち的に余裕があります。
登山口から岳沢小屋までの標高差は約600m。翌日の本番前の足慣らしにはちょうど良いと思います。

登山口を10番目と数えて小屋までカウントダウンされています。
ここは9番目。まだまだ先長し。。。

8番目の到着。まだまだ先長し。。。

岳沢登山道は樹林帯の中に設けられており、きれいに整備された道なので歩きやすいです。
また、岳沢小屋までは一本道なので道迷いのリスクは低いと思います。

7番目に到着。
ここから少し先に歩くと「岳沢名物 天然クーラー」がありますよ。

ここが岳沢名物の天然クーラーです。
風穴になっており、岩と岩の間から冷たい風が出てきています。

7番目を最後にカウントダウンボードを見失いました・・・
6番目以降はどこにあったのだろう。。。
しばらく歩いていると、徐々に展望が効くポイントが増えてきます。
眼下に上高地と梓川、正面の雲がかかっているお山は乗鞍岳ですかね。

西穂高岳の稜線と間ノ岳、天狗ノ頭も大きくなってきました。

陽が高くなり登山道も明るくなってきました。
晩夏を迎え始めていますが、まだまだ森の緑は健在です。

いままで岳沢の左岸を登ってきましたが、小屋の直下で右岸へと渡ります。
ここから望む景色はサイコーですよ!!
左のピークは霞沢岳、正面は乗鞍岳、右にちょこっと望めるのは焼岳です。

吊尾根を望みます。
空が高いですね。秋の気配を感じることができます。

岳沢小屋のテラスが見えてきました。

岳沢小屋に到着!!
ふー、疲れました。。。今日はここで宿泊します。

蛇口を捻ると湧き水が出てきます。無料で提供されています。
また、缶ビールは500円、缶飲料は300円でした。湧き水で冷やされています!!

トイレ利用は100円です。
小屋泊やテント泊の方は宿泊料金に含まれています。

小屋前のテラスはこんな感じです。
岩で作られたイスやテーブルがたくさんあるので休憩地としてはサイコーですね。

テラスに建てられている指導標。
ここから前穂高岳や奥穂高岳に登ることができますが、奥穂高岳への天狗沢はバリエーションルートなのでご注意。

前穂高岳へのルート上のポイントが示されていました。
明日はいよいよ前穂高岳へのアタックです。

小屋前テラスから望む岳沢。
眼下には上高地が広がっています。

明日の頂である前穂高岳方面。
山頂までは標高差約900mです。厳しい道の重太郎新道なので小屋でゆっくり休んで明日に備えます。

前穂高岳の頂を目指して

いよいよ、前穂高岳へのアタックです!!
天気は申し分なしですね。乗鞍岳もスッキリ見えています。

これから登る重太郎新道。
途中、カモシカの立場や雷鳥広場を経て、まずは紀美子平を目指します。
岳沢小屋から上はヘルメット推奨のルートです。しっかり装備して安全登山で行きましょう。

岳沢小屋のテント場が満タンだったみたいで、沢の中にもテントが張られています。
落石がコワイですね。。。

岳沢小屋のある右岸から岳沢を左岸へ渡ると、九十九折りの道になります。
このあたりは緩やかな道ですね。

所々で展望の効く場所があります。
焼岳と乗鞍岳のモルゲンロート。そこまで赤くはなりませんでした。

重太郎新道も紀美子平まで一本道です。
きれいに整備されているので歩きやすいですね。

徐々に標高を上げてきました。
中央下部に岳沢小屋が小さく見えています。

さて、この長いハシゴの上から重太郎新道の厳しい登りが始まります。
ハシゴは75度ぐらいでしょうか。しっかり掴みながら登っていきます。

上高地にはまだ朝日が届いていませんが、乗鞍岳や焼岳はすっかり陽に照らされていますね。
乗鞍岳の左側に隠れるように御嶽山が見えてきました。

小さなハシゴやクサリが多く登場します。
まだまだ重太郎新道の下部なので、慌てず、ゆっくりと。

重太郎新道の下山時は、転倒・滑落に十分注意する必要があります。
岳沢小屋から山頂までは標高差約900mあるので、登りで体力を使い果たすと下山時は大変なことになります。

岳沢小屋から60分ほどで「カモシカの立場」に着きました。
西穂高岳の稜線が大きく、迫力のある景色が眺められますよ。

厳しい道のり、重太郎新道

カモシカの立場で小休止し、先へと進みます。
東側の明神岳が影となり重太郎新道には陽の光が届いていません。
涼しいうちにどんどん登って行きたいですね。

いくつ目のハシゴだろうか。
高度感は無いので緊張するハシゴではないですが登下降する際は慎重に。

クサリも多く登場します。
登りではクサリを使わなくても問題なく三点支持で登れます。ステップが多いので。
どちらかと言うと下山時にクサリを使った方が良いと思います。

だいぶ標高が上がってきましたね。
いやー、この景色だけでも十分なほどの絶景です!!
御嶽山もはっきり見えてきました。左側の霞沢岳も。

徐々にハイマツ帯になってきます。
雷鳥のグエーグエーという鳴き声は聞こえるんですけど姿は見えません。

少し不明瞭な場所はペンキでルートが示されているので、それに沿って登って行けば迷わず進めます。

さっきまでは見上げていた西穂高岳の稜線が低く感じるようになってきました。
中央のゴロっとした岩峰は天狗ノ頭ですね。その左が間ノ岳、西穂高岳と続いています。
右側はジャンダルム、奥穂高岳へと続く稜線です。

重太郎新道にも陽の光が届き始めました。
いままで涼しかったのですが、これから先は暑さにも注意して進みます。
帽子やサングラスは有った方が良いですよ。あと日焼け止め。

雷鳥広場に到着。カモシカの立場から60分ほどで岳沢小屋からは130分ほどで着きました。
ハイマツ帯の中にあるので周囲を注意深く見渡しましたが、この日はライチョウに会うことはできませんでした。

雷鳥広場から紀美子平までは30分ほどの道のりです。
中央奥のピークはニセピークです。ここから前穂高岳の頂は見えません。

ずーっと登り一辺倒の重太郎新道ですが、一か所だけ降下ポイントがありました。
垂直に架けられた10段ほどのハシゴを下ります。

ハシゴを下ってクサリの岩場を登り返すと紀美子平に着きました!!
登り応えアリアリの重太郎新道でした。いやー、厳しかった。。。
ここから西に延びる吊尾根を歩くと奥穂高岳へ行けます。今回は奥穂高岳には行かず前穂高岳のピストンにします。

頂からの大展望

紀美子平で小休止したので、いよいよ前穂高岳の頂へと向かいます。
紀美子平からは30分ほどの道のりなので、ザックはここにデポして空身で登って行きます。
貴重品はデポせず持っていきましょう。

紀美子平はこんな感じの場所です。
かなり広い場所なので休憩地に適しています。
奥穂高岳から歩いてきた人、岳沢を登ってきた人が交差する場所なので、人が多くて賑やかな場所です。

ペンキを辿りながら慎重に進みます。
足場は浮石が多いので落とさないように歩いていきます。

吊尾根の先に鎮座する奥穂高岳。
左にジャンダルム、右に尖った涸沢岳。その右に北穂高岳。
さらにその右奥には槍ヶ岳。きょうも尖っています。

景色を眺めながら30分ほどで前穂高岳の山頂に着きました!!
標高は3,090m。天気は快晴ですが風が強かったです。

山頂からの眺めはサイコーでした!!
まずは槍ヶ岳。槍の付け根に槍ヶ岳山荘の赤い屋根が見えます。大キレットも見えますね。
右に伸びる東鎌尾根には殺生ヒュッテやヒュッテ大槍も見えます。
槍ヶ岳の右奥は後立山の峰々ですかね。

表銀座です。
槍ヶ岳から右に伸びる東鎌尾根、西岳、大天井岳、燕岳と続く稜線が見えます。

常念山脈の稜線です。
左から燕岳、大天井岳、中央右のピラミダルな山容が常念岳、その右に蝶槍。
手前から伸びる尾根は前穂高岳の北尾根です。

富士山発見!!
雲海の上にその姿を捉えることができました。
左の峰々は八ヶ岳、富士山の右は南アルプス。

左奥は中央アルプス、中央手前は霞沢岳、その奥に乗鞍岳、その奥に御嶽山。
手前は明神岳。右下には上高地と梓川が見えます。

穂高の主峰・奥穂高岳。
左にはジャンダルムの岩峰が見えます。右側は涸沢岳、北穂高岳へと続く稜線。
右下は涸沢カール。

前穂高岳の山頂はこんな感じです。
けっこう広いです。この日を多くの人が山頂からの景色を楽しんでいました。

重太郎新道の下山は慎重に

山頂からの景色を堪能したのでデポした荷物を回収するため紀美子平へと下ります。
急勾配の下りとなるので慎重に。

すれ違いが大変な場所が多いので、譲り合いながら進みます。

下山時もペンキを辿りながら進んでいきます。

紀美子平が見えてきました。
が、まだまだ急勾配の道が続くので油断せぬように。

ふーっ、紀美子平まで下りてきました。
荷物を回収して、小休止して、岳沢小屋まで下ります。120分ぐらいで下れると思います。

紀美子平から山頂方向を望みます。
厳しい登りの先にあった絶景はサイコーでした!!

さて、下りますか。
重太郎新道の下りは長く勾配も厳しいので登り以上に慎重に歩いていきます。 

雷鳥広場から前穂高岳の山頂方向。
いいお山でした。離れるのが名残惜しいですね。。

岳沢小屋が小さく見えてきました。
まだまだ先は長いですね。。。また、日差しが強くなってきたので余計に体力が奪われます。

岳沢パノラマに着きました。
ここからの景色は申し分なし!!
「パノラマ」を銘打っているだけのことはあります。

標高を下げていくと、樹林帯の中を歩くことが増えてきます。
木々に日差しが遮られるのでホッとしますね。

西穂高岳の稜線を見上げるところまで下りてきました。
この辺りまでくると少しホッとできます。

途中、一か所だけ「下山専用ルート」が設けられています。
登りの時は左側から歩いてきますが、下山時は右奥へと進んでいきます。

徐々に勾配も緩くなり、日陰の道が増えてきます。
小屋までもう少し!!

大きくハッキリ見えてきましたよ! 岳沢小屋が!!
天気が良いのでフトン干しですね。
赤い屋根の上にたくさんのフトンが並べられています。

さて、上高地へ下りますか

岳沢小屋で休憩していた時、上空に不思議な雲が現れました。
小屋の人たちも珍しい雲にスマホを向けて撮影していました。

乗鞍岳にも笠雲がかかってきました。
どうやらこの好天も長続きはしないようです。

今回お世話になった岳沢小屋を後にします。
バッヂと手ぬぐいを買いました。

さて、上高地へと下りますか。
これより下は樹林帯の中を歩くので、この景色も見納めです。

木々も大きくなり上高地が近づいてきました。
この頃になるとさすがに足にも疲労が溜まってきますね。

岳沢登山口に戻ってきました。
岳沢小屋からは140分ほどで到着です。いやー、疲れました。。。
早くソフトクリームが食べたい。。。

河童橋に戻ってきました。
人が多いですね。さすが山岳観光地。
数時間前まであの上にいたと思うと達成感がすごいです。ニヤニヤが止まりません。

前穂高岳を歩いてみて

天気にも恵まれ、サイコーの景色を眺めることができて充実した山行となりました。

岳沢小屋で1泊したことで時間的、体力的にも余裕が生まれ、前穂高岳登山を楽しむことができました。食事も美味しかったです。生ビールもサイコーでした!!

小屋より上の重太郎新道は勾配がキツく長い道なので、十分な行動食と水分が必要です。
また、緊張を強いる場面が多くないですが、クサリ、ハシゴが多いので慎重な歩行が求められますね。

その先には絶景が待っているので、また違った季節に登りたいと思います。

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