古賀志山 ~岩峰に咲く春のお花を愛でる~

登山ブログ
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今年の桜も足早に日本列島を駆け上っていますね。

関東は多くの地点で3月中に満開を迎え、4月には早くも葉桜となっている場所も多くなりました。

でも、まだ4月も始まったばかり。
少し標高を上げると、まだまだ見頃な場所が多いですね。

春のお花を愛でることができる時期を迎えたので、「どこのお山のお花を見に行こうか」と、地図を眺めていたら、見つけましたよ!!

そのお山の名は古賀志山(こがしやま)

いまの時期は『アカヤシオ』が咲き誇っているみたいなので、見に行ってきました。

低山ながらも険しい道もあり歩き応えのあるコースを進みながら、季節のお花を楽しんできましたよ!!

古賀志山の基本情報

古賀志山ってどんなお山?

古賀志山(こがしやま)は、栃木県宇都宮市にある標高528mのお山。日本百低山にも選定されている。

御嶽山(標高546m)と赤岩岳(標高536m)が一体に見えるため、これらをまとめて古賀志山と呼ばれることもある。

登山コースは数多くあり、宇都宮市森林公園側から登って山頂に至り、ふたたび森林公園側に下る周回コースが多くの人に歩かれている。

登山口へのアクセス

アクセス方法は? 登山口に駐車場やトイレはあるの?

古賀志山登山の拠点となる「宇都宮市森林公園」には大きな無料駐車場が整備されているので、マイカーでのアクセスが便利。
駐車場にはトイレも設置されている。

駐車場の利用時間は7時30分から18時まで。
それ以外の時間帯でに利用は、路肩の駐車場を利用する。

大きな駐車場だが、週末は早い時間帯で満車となる可能性が高いため注意が必要。

駐車場に設置されているトイレ。
入山前に利用できるので便利。

公共交通機関を利用して森林公園までアクセスすることも可能だが、最寄りのバス停から距離がありやや不便。

公共交通機関の利用では、JR宇都宮駅から「荒針経由鹿沼行」のバスを利用して「森林公園入口」で下車。乗車時間は約40分。下車したバス停から徒歩約30分(約3km)となるため注意。

登山ルート上に山小屋ってあるの?

登山ルート上に山小屋や水場ってあるの?

森林公園側から登る「北コース」に1箇所水場がある。他のコースには水場が無いため十分な水を準備しておく必要がある。また、トイレはすべてのコースで設置されていない。

北コースの途中にある水場。生水の利用にはご注意。

古賀志山に行ってきました!!

山のぼりした日

2021年 4月 3日(土)

コースタイム

宇都宮市森林公園(08:15)・・・広場(09:04)・・・富士見峠(09:24)・・・見晴台(09:53)・・・古賀志山(10:10)・・・御嶽山(11:39)・・・南コース登山口(12:17)・・・管理センター(13:00)・・・宇都宮市森林公園(13:10)

GPSトラッキング

合計距離: 7.01 km
最高点の標高: 584 m
最低点の標高: 224 m
総所要時間: 04:55:00

山のぼり開始

森林公園駐車場から北コース登山道へ

いざ、古賀志山へ!!
今回は北コースから古賀志山山頂を目指します。
駐車場の奥に伸びる道を歩いていきます。

駐車場から少し歩くと「赤川ダム」に出合います。
ダムの堰堤から古賀志山を望むことができました。
湖面が少し揺れていますが「逆さ古賀志山」と桜の競演が見事です。

指導標に従って北コースの取付点を目指します。
分岐点にはしっかりとした指導標が建てられているので安心です。

林道は落石のため通行注意となっていました。
この場所での休憩などは控えて、なるべく早く通過した方が良いですね。

中尾根コースの取付点。
今回は北コースを歩くのでスルー。
中尾根コースを含めて古賀志山にはたくさんのコースがあるので、いつかは歩いてみたいです。

きれいな林道を緩やかに登りながら歩いていきます。

林道の脇には春のお花が咲いていました。
これは「タチツボスミレ」でしょうか。

崩れた道もきちんと改修されていて歩きやすくなっていました。
登山道改修大変な作業です。ありがたいです。

北コースの取付点に着きました。
ここから本格的な登りが始まります。

グイっと登って富士見峠

明るい登山道をしばらく歩いていきます。
踏み跡がしっかり付いているので迷わず歩けると思います。

「広場」と呼ばれる地点に着きました。
まさに広場!!
伐採した木を使ったベンチが置いてあって、小休止にはもってこいな場所です。

ベンチで行動食を食べて小休止できたので先に進みます。
次に目指すポイントは富士見峠。

広場を過ぎると勾配も少しずつキツくなってきます。
息が切れないように、ゆっくり歩いていきましょう。

富士見峠直下のガレ場です。
勾配はキツイですが、足元がしっかりしているので見た目以上に歩きやすいです。がんばって登っていきましょう。

ガレ場を通過すると、その上部は階段になっています。
これを登ると・・・

「富士見峠」に着きました!!
ガレ場からの登りに息が上がったので、ここで小休止。。
ふぅ、、、

富士見峠にもベンチが設置されているので、ここで一息入れていきましょう。

見晴台からの大展望

古賀志山の山頂を踏む前に「見晴台」からの景色を楽しみたいと思います。
なので、富士見峠から東陵分岐点まで歩いて、東陵分岐点から見晴台に向かいます。

東陵分岐点に向かう途中に「カタクリ」が咲いていました。
紅紫色の独特な花を咲かせる春のお花ですね。

東陵分岐点までは露岩の急登が続きます。
途中、道が細くなっている箇所もあるので、すれ違いには注意。

東陵分岐点の直下は階段になっています。

東陵分岐点に着きました。
ここを右に進むと古賀志山の山頂、ここを左に進むと見晴台です。
せっかくなので見晴台からの展望を楽しみましょう。

見晴台に向かう途中の登山道には「アカヤシオ」がたくさん咲いていました。ピンク色のお花なので歩いているとすぐに見つけられます。

「見晴台」に着きました!!
見晴台に偽りなし!!
ここからの眺めは見事ですよ。

見晴台に建てられている情報満載な指導標。
おそらく、古賀志山初心者(この時の私も含めて)さんには難しい指導標かもしれません。。。

見晴台の雰囲気と景色。
ベンチとテーブルが置かれているので、ここで昼食を食べても良いかもしれませんね。

温度計も設置されていました。
この日の気温は15度でした。快適な気温です。

古賀志山の山頂

この日の古賀志山はアカヤシオがちょうど見頃でした。
お花を眺めながらの山歩きは良いですね。

東陵分岐点に戻って、古賀志山の山頂を目指します。
この道をグイっと登ると山頂です。

古賀志山の山頂に着きました!!
標高は582mです。
駐車場を出発して、休憩しながら、寄り道しながら歩いて、ちょうど2時間ぐらい。

山頂には三角点もあります。

山頂からの景色もバッチリ。
2時間ほどでこの景色が得られるのでコスパの良いお山ですね。

山頂は広く、テーブル、ベンチが多く設置されています。
この日もたくさんの人がお昼休憩していました。

自然のアスレチック

お昼休憩を終え、これから下山します。
せっかくなので、御嶽山に立ち寄ってから南コースで下山します。

御嶽山へは、古賀志山の山頂からコルに向けて少し標高を下げ、そこから登り返す感じです。

この辺りもアカヤシオがたくさん咲いていました。

南コースとの分岐点に着きました。
御嶽山に登った後、ここまで戻ってきて南コースを下りていきます。

御嶽山に向かう途中にあるお宮。
ここは小ピークになっています。

お宮から先は岩場となり、クサリやハシゴの登場です。
左側を巻けば岩場を通らずとも御嶽山に行けますが、今回は岩場

コースで。

おおお、登り応えのある道が登場。
クサリはありますが、足元や掴める箇所が多いので頼らなくても登れます。

次は岩場のトラバース。
谷側は切れていますが、足元は広いのでゆっくり歩けば大丈夫です。
ミニミニ版の「カニのヨコバイ」です。

まだまだアスレチックは続きます。
大きな岩をグイっと登って、

トラバースして、

ハシゴを登って、

御嶽山の山頂に着きました!!
距離は短いですが刺激的な道で楽しかったです。

御嶽山からの展望は見事です。
日光連山や関東平野を広く望めます。
天候に恵まれれば筑波山も見えるそうです。

パラグライダーもたくさん飛んでいました。
気持ち良さそう。

山頂には山座同定に便利な案内板が建てられています。
この日は雲が多く日光連山は望めませんでしたが、天候に恵まれれば案内板の通りの景色が望めると思います。

下山は南コースで

御嶽山を後にして南コースの分岐点まで戻ります。

この日は好天に恵まれ、強い日差しが樹林帯の中まで届いていました。

今回利用した南コースは「階段コース」です。
階段コースではない別の南コースもあるみたい。

だいぶ標高を下げ、街が近くなってきました。

ここでもう一つの南コースである直登コースと合流。
ここから「森林公園駐車場」に向けて歩いていきます。
指導標がたくさん設置されているので迷わず歩けます。

まだまだ階段が続きますよ。。。

しばらく下ると林道に出合います。
ここからしばらく林道を歩いていきます。

林道を歩くこと15分ぐらいで、赤川ダムを示す指導標に出合います。
このまま林道を進んでも良いのですが、指導標に従った方が近道です。

少し登りますが、たいした登りではないです。
下りに慣れた足に刺激が入って良い感じ。

ふたたびの指導標。
赤川ダムに向かいたいところでしたが、伐採作業中のため通行禁止でした。。。

仕方ないので迂回路を辿ります。
踏み跡がしっかり付いており、一本道なので迷わず歩けますよ。

途中で林道に出合います。
道なりに進んでいくと、

赤川ダムに出合いました。
湖畔に咲く桜はピークを過ぎていましたが、ギリギリ大丈夫な感じです。

森林公園内もたくさんの人で賑わっています。
整備された大きな公園なので週末は訪れる人が多いですね。

ふたたびの逆さ古賀志山。
朝よりも風が吹いていたため逆さ古賀志山は見れませんでした。

古賀志山を歩いてみて

標高は600m未満の低山ですが、樹林帯あり、岩場ありと、変化に富んだ登山道で歩いていて楽しいです。

春はお花がたくさん咲いているので、季節を感じながら歩けるのも良いですね。

たくさんの登山ルートがあるので何度も楽しめそうです。しかし、ルートによっては険しい岩場もあるので「低山だから」と油断せず歩きたいです。

つぎは秋に歩こうかな。