霊山 ~紅葉に彩られた東北の名峰~

登山ブログ
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ここ最近の寒気によって、標高2,000mよりも上では積雪に見舞われている山が多くなり、冬を迎えています。

今は標高1,500mよりも下で紅葉が進んでいます。
山の上から季節が進んでいることを実感できる時期ですね。

週末も天気に恵まれそうな予報となっているので、紅葉登山と楽しめるお山はどこかな?と、探していると・・・

ありました!
10月末に紅葉の見頃を迎えるお山が!!

そのお山は霊山です。

福島県にある霊山は、国の名勝や日本百景、ふくしま百名山にも指定されている、四季を通じて楽しめるお山です。

標高は1,000mに満たない低山ですが、見どころ満載、紅葉全開の充実した山行になりました!!

霊山の基本情報

霊山ってどんなお山?

霊山って、何県にあるんだろう?
どんな登山コースがあるのかな?

週末山男
週末山男

霊山は福島県にあるんだ。
霊山の南側(「りょうぜん紅彩館」側)の登山口から山頂を目指す周回コースが、多くの人に歩かれているポピュラーなコースだよ。

  • 霊山(りょうぜん)は、福島県にある標高825mのお山。
  • ポピュラーなルートは、霊山の南に位置する「りょうぜん紅彩館」側の登山口から霊山城跡を経て山頂(東物見岩)へ至るルート。
  • 霊山の北側(湧水の里側)から入山し南側へ抜ける縦走ルートもある。

登山口へのアクセス

アクセス方法は? 登山口に駐車場やトイレはあるの?

登山口まではどうやって行ったらいいのだろう?
駐車場やトイレはあるのかな?

週末山男
週末山男

霊山の南側(「りょうぜん紅彩館」側)の登山口には駐車場があるのでマイカーでのアクセスが便利。駐車場には24時間使用可能なトイレもあるよ。

「りょうぜん紅彩館」から少し上がった場所にある駐車場。80台ほどが駐車できる広さがある。
この駐車場から望む霊山の岩峰は圧巻。

駐車場の脇にあるトイレ。24時間使用可能。
トイレットペーパーが無くなっている場合があるので、トイレを利用する際は持参した方が良い。

「りょうぜん紅彩館」側の登山口には駐車場が整備されているので、マイカーでのアクセスが便利。また、駐車場には24時間使用可能なトイレもある。

「りょうぜん紅彩館」側の登山口までは路線バスの運行は無い。
最寄りの阿武隈鉄道の保原駅からはタクシーで約30分ほどかかる。

登山ルート上に山小屋ってあるの?

登山ルート上に山小屋や水場ってあるの?

登山ルートに山小屋はあるのだろうか?
水場やトイレが心配・・・

週末山男
週末山男

登山口から山頂へ至るルート上には山小屋や水場は無いので、行動中に必要な水分と食料は携行する必要がある。
トイレは霊山城跡に設置されているよ。

りょうぜん紅彩館側の登山口から霊山の山頂(東物見岩)へ至るルート上には、山小屋や水場は無い。

トイレは霊山城跡に設置されている。
※トイレットペーパーは持参のこと。

霊山に行ってきました!!

山のぼりした日

2020年10月25日(日)

コースタイム

登山口(07:24)・・・宝珠台(07:56)・・・護摩壇(08:44)・・・霊山城跡(08:54)・・・東物見岩(09:07)[休憩30分]・・・蟻の戸渡(09:52)・・・無線中継所跡(10:07)・・・登山口(10:43)

GPSトラッキング

合計距離: 4.72 km
最高点の標高: 822 m
最低点の標高: 525 m
総所要時間: 03:45:05

山のぼり開始

奇岩と景勝を巡る

駐車場から見上げる霊山の岩峰。
ここから見える峰々を今から歩くことを想像するとワクワクします。

登山道入口に建てられている案内図。ストック代わりに使う杖も置いてあります。
登山届を入れるためのポストも設置されているので、入山する際は必ず提出しましょう。

しばらくは舗装された林道を歩いていきます。
緩やかな勾配なので、息が上がらない程度のゆっくりしたペースで歩いていきましょう。

ここから先は登山道となります。
いざ!! 霊山へ!!

木々の色づきも進んできてます。
見頃を迎えるまでは、あと4~5日ほど必要でしょうか。それでも見事な色づきを楽しめました。

登山口から15分ほど登ってくると「鍛冶小屋岩」があります。
とても大きな岩ですね。何かの拍子にグラッと・・・、想像するとヒャッします。

鍛冶小屋岩から5分ほど歩いてくると「宝寿台」と呼ばれる場所に出合います。
登山ルートからは少し外れますが宝寿台には絶対に立ち寄ってください。
素晴らしい景色が待ってますよ!

宝寿台の直下までやってきました。脇道を歩くこと1分ほどです。
少々長い梯子ですが、しっかり設置されているので安心して登れますよ。
この梯子を登ると・・・

ひゃー、良い景色!!
足元はスパッと切れ落ちているので、あまり崖側に近づかないように。
見事な景色ですね。木々の色づきも良い感じです。眼下に広がるのは「霊山こどもの村」ですね。

急峻な岩肌を染める紅葉が見事です。この景色を見られただけでもう満足。
駐車場から30分ほどでこの景色が見られるなんて、霊山サイコー!!

下りの梯子は、最初の取り付きだけ気をつけてください。
一番上のステップではなく、2段目か3段目に足を運ぶとスムーズに取り付けます。

絶景の宝寿台から歩くこと3分ほどで「見下し岩」に着きます。
次から次へと景勝地が続くので、通常コースタイムよりも時間はかかりますよ。

見下し岩は宝寿台よりも足場は狭いのでご注意を。混雑時は譲り合いながら。
ここからの景色も文句なしです。木々の色づきも良いアクセントになってますね。
眼下の駐車場に停まる台数が増えてきました。

見下し岩を後にして、霊山城跡へと向かいます。
明瞭な指導標が多く建てられているので安心して歩けますよ。

絶景の道を経て霊山城跡へ

登山道の色づきも良く、歩いているとたくさんの色に出合います。
8分くらいの色づきでしたが、これくらいのタイミングが個人的には“見頃”です。

霊山の道はこんな感じの道が続きます。
きれいに整備されているので歩きやすいですよ。

護摩壇に向かう途中に西側が開けた場所があるんですが、もうね、ここからの景色が素晴らしすぎて。
朝日に照らされた木々と岩峰がサイコー!!

先に進みましょう。
谷側に寄って歩くような、少し歩き辛い箇所にはロープが設置されているので、ロープの超えないように歩いていけば問題ナシです。

護摩壇へ至る道の各所も色づきが見事です。

護摩壇への入口には、こんな標識が建てられています。
これは立ち寄らずにはいられませんね!!

護摩壇までは一旦下っていきます。

途中に「親不知・子不知」と呼ばれている場所があります。
ここは頭上注意です。よそ見をしていると頭ぶつけますよ。

親不知・子不知から望む景色も良いので、頭上に注意しながら楽しんでください。
柵の向こう側は急峻な谷なのでご注意を。

岩に空いた道を通って、

岩に空いた道をくぐって、

「護摩壇」に到着!!
ここからは西側の展望が良いですよ!!

福島市の街並みの向こう側には東吾妻山と一切経山が望めます。
山頂付近は白く冠雪している様子が見えました。

護摩壇からの景色を楽しんだ後は、霊山城跡へ向かいます。
途中、鉄の橋がありますが、しっかりした手摺もあり高度感も少ないので大丈夫ですよ。

樹林帯の中に陽の光が届くと、ぽかぽかと暖かくホッとします。
この時期は日陰の道は寒いですからね。

霊山城跡へと登り返す道は明るく、見上げると色づいた葉がキラキラと輝いていました。

霊山城跡の直下には「国司館跡」がありました。
ここを過ぎると霊山城跡です。

登山口から90分ほどで「霊山城跡」に着きました!!
ここは広く休憩地として適しています。

史跡が記された版の向こうにある建物はトイレです。道中にトイレがあると安心ですね。
トイレットペーパーは持参してください。

霊山の最高峰

霊山の最高峰は「東物見岩」と呼ばれている場所です。
霊山城跡からは10分ほどの道のりです。
太陽が高く昇って樹林帯の中は暖かかったです。

東物見岩に着きました。
この指導標から少し登ると・・・

霊山の最高峰となる東物見岩です。
小さく「霊山 825m」と記されていますね。

ここからの景色も申し分なし!!
あたたかいコーヒーを飲みながら30分ほど景色を眺めました。

東物見岩はこんな感じです。10人ぐらいが過ごせる広さでしょうか。
もちろん谷側はスッパリですよ。気をつけてください。

木々の彩りを楽しみながら

小休憩を終えて蟻の戸渡へ向かいます。
途中「学問岩」がありましたが、登ることはできなそうです。

霊山の道はとても良い道です。
明るく歩きやすいので自然と足が進みます。

「蟻の戸渡り」に着きました。
左側はスパッと切れ落ちている足場の細い道ですが、慎重に進めば大丈夫です。

蟻の戸渡りからは北側の山々の色づきを楽しむことができます。
良い具合に山肌が色づいていますね。“紅葉見頃宣言”を出したいぐらいです。

蟻の戸渡りを過ぎて無線中継所跡へ向かいます。
ここから弘法突貫岩方面へ向かっても下山できます。

10分ほど歩くと無線中継所跡に出合います。

無線中継所跡を過ぎると、40分ほどで駐車場へ下山できます。
そこそこの勾配のある道を下るので気をつけて歩いていきましょう。

途中で踏み跡明瞭な脇道があったので、そちらに向かって歩いてみると、とても見晴らしの良い岩の上に立つことができました。
足場は狭く、今までの岩の上よりも危険を感じる場所なので、登山マップにも載っていません。
ここに向かう際には自己責任で慎重に。

岩峰からの景色を楽しんだ後は、木々の色づきを楽しみながら下山しましょう。
いや~、霊山の紅葉は見事ですね!!
見上げすぎると足元が疎かになるので転ばないように。

標高を下げてくると道幅も広がり緩やかな勾配の道になります。
ここまでくるとあと少しです。

登山口まで下りてきました。
ここから駐車場までは5分ほどです。

駐車場に着きました。
車が溢れかえってますね。駐車場の枠ではない所にも車が停められています。

駐車場は満車でした。
紅葉時期の霊山はなるべく早い到着がオススメです。

霊山を歩いてみて

想像以上の景色を見せてくれました。

紅葉時期の霊山はマジでオススメです。間違いなくオススメします!!

駐車場を起点として周回するルートは、ゆっくり歩いても4時間ほどの道のりなので、日帰り登山には適しています。標高差も300mほどです。

歩行時間は短いですが内容は濃いですよ。

奇岩巡りをするのであれば、蟻の戸渡りの後は弘法突貫岩へ進んでください。
無線中継所跡へ進むと奇岩巡りはできませんが、紅葉を眺めながらの山歩きができます。

めでたくリピート確定のお山となりました。
次回歩くときは、弘法突貫岩方面へ進んでみたいと思います。