久しぶりの山行―
週末は天気に恵まれないことが多いですね。今年は。
秋山シーズン真っ盛りの10月も天気に恵まれず・・・
しかし、自然を相手にしている登山では仕方のないことです。
天候に恵まれる週末を待ちましょう。
そんなこんなで、天気に恵まれそうな週末がやってきました!!
土日共に晴れ予報なんて、いつ以来でしょうか。
- どうせ登るなら展望の良いお山がいいな。
- 冠雪した富士山も眺めたいな。
- 紅葉も楽しみたいな。
ありました!!
この要求を満たしてくれそうなお山がっ!!
そのお山の名は「杓子山」です。
展望バツグン!
富士山バッチリ!
しかし激坂あり!!
鳥居地峠から入山し高座山を経て杓子山へと至るルートを歩きました。
とても歩き応えのあるコースで充実した山行になりました!!
高座山ってどんなお山?
お山の基本情報
高座山(たかざすやま)は、山梨県の忍野村にある標高1,304mのお山。
代表的なルートは鳥居地峠から山頂へ至るルートで、約60分ほどで山頂に立つことができます。
山頂直下は滑りやすい急登。
トラロープが張ってあるので登下山時に使用した方が良いです。
(トラロープを使わないと歩けないと思います。)
杓子山ってどんなお山?
お山の基本情報
杓子山(しゃくしやま)は、山梨県忍野村にある標高1,597mのお山。
山梨百名山や都留市二十一秀峰に選ばれています。
代表的なコースは鳥居地峠登山口から高座山を経て山頂へ至るルートと、明見から不動湯を経るルートでしょうか。
山頂からの富士山の眺めが抜群のお山で、山頂には「天空の鐘」が設置されています。
登山口へのアクセス
アクセス方法は? 駐車場やトイレはあるの?
鳥居地峠登山口へはマイカーが便利ですが、登山口付近に停められる台数は6台ほどです。また、登山口にトイレはありません。
鳥居地峠の駐車場。
この日は8時30分時点で満車でした。

公共交通機関を使用しての登山口までのアクセスはやや不便です。
最寄りのバス停は「忍野村役場」ですが、鳥居地峠登山口までは約40分ほどかかります。
登山ルート上に山小屋はあるの?
鳥居地峠登山口から杓子山の山頂へ至るルート上に小屋やトイレはありません。
登山口に向かう前に済ませておく必要があります。
高座山・杓子山に行ってきました!!
山のぼりした日
2019年11月10日(日)
コースタイム
忍野中(08:00)・・・鳥居地峠(08:25)・・・駐車場(08:40)・・・高座山(09:25)・・・大権首峠(10:10)・・・杓子山(10:50)・・・子ノ神(11:55)・・・1425m地点(12:55)・・・立ノ塚峠(13:20)・・・雨乞山分岐(13:55)・・・たまご牧場(14:20)・・・内野(14:35)
GPSトラッキング
最高点の標高: 1649 m
最低点の標高: 928 m
累積標高(上り): 2320 m
累積標高(下り): -2301 m
総所要時間: 06:33:19
山のぼり開始
鳥居地峠登山口へ
鳥居峠の駐車場が狭いので、忍野中学校の横にある「忍野村村民ふれあいホール」の駐車場に車を停めました。
そこから眺める富士山。
だんだんと霧が晴れてきました。これは期待できそうです。

駐車場から登山口まで車道を歩いていきます。
30分ほどで着く感じです。

緩やかに登っていきます。
紅葉も終盤戦ですが、なんとか楽しめそうです。

鳥居地峠に着きました。
高座山へ至る登山口はもう少し先です。

今日は朝から快晴です!!
陽の光が森の中まで届いて、11月の朝にも関わらず暖かかったです。

こんな感じの明るい林道を進んでいきます。
登山口までは緩やかな登りなので歩きやすいですが、急がずのんびりペースで歩いていきましょう。

指導標も建てられているので安心して歩けますが、地図、コンパスは必携ですよ!!

明るく静かでいい感じの林道です。

登山口に到着しました。
ここから高座山を目指して登っていきましょう!!


想像以上の急登に苦戦・・・
登山道に入ると、色づきが残っている木々がたくさんありました。
朝日に照らされて輝いています。


登り始めてすぐに視界は開けます。
太陽も高くなってきました。眼下には忍野村が見えます。

それは突然やってきました。
事前の情報収集で「高座山へ至る道は急登」ということをインプットしていましたが、実際に目の当たりにすると違いますね。
マジでなかなかの急登です。土の斜面なので滑ります。

急登を登り続けて振り返ると、眼前には富士山が。
冠雪していていい感じですね。富士山には雪が似合います。

グイッと寄ってみると吉田口のジグザグ登山道が良く見えました。

今度は引いてみました。
裾が広いですね。富士山は。圧倒的に広大です。

遠くに南アルプスも望めました。
右には甲斐駒ケ岳ですね。その左に仙丈ヶ岳。さらに、北岳、間ノ岳、農鳥岳の3000m峰が続きます。

さて。
景色を堪能した後は急登と向き合いましょう。
右のピークが高座山の山頂です。まだまだ急登が続きますね・・・

これですよ。これ。この角度ですよ!!
皆さんが歩いた踏み跡を辿って、一歩一歩滑らないように登っていきます。

1つ目の急登を登りきりました。。。
いや~、なかなか登り応えのある道でした。

疲れたカラダは富士山が癒してくれます。
ホントに富士山を望むのに最適な場所ではないでしょうか。

少し緩やかな道となりホッとします。
この後、山頂に向かっての急登に挑みます。

1本道なので道迷いのリスクは少ないと思います。
要所には指導標も建っているので安心ですね。

山頂直下の急登にはトラロープが設置されています。
この区間はロープに助けられました。これが無いとかなりしんどいです。

高座山の山頂に着きました!!
ここに至る道は登り応えがありました。想像以上の急登でした。

山頂には四等三角点があります。

山頂からは、もちろんサイコ―の富士山を望む事ができます。
この景色を眺めながら小休止しましょう。

大権首峠に向かって
高座山の山頂を後にして、杓子山へと向かいます。
まずは小さなピークを3つほど越えて、大権首峠へ向かいます。

カラマツが黄金色に輝いています。
緑色とのコントラストが良いですね。

小さなピークを越えていきます。
急な登りもありますが、道のりは長くないです。

またまた登場トラロープ。
この後も何度か助けられました。

鉄塔が見えてきました。
高座山から大権首峠に向かって歩いていくと、ちょうど中間地点辺りになります。良い目標物ですね。

鉄塔に出合うとやりたくなりますね。この構図。
きれいなシンメトリーです。

鉄塔付近からは三ツ峠が大きく望めます。
左奥には御坂山でしょうか。

急登をグイッと登って、下ってを繰り返しながら進んでいきます。
慌てずゆっくり歩いていきましょう。

明るい登山道でとても歩きやすいですね。
落ち葉も多くフカフカな道です。


大権首峠に着きました!!
ここから杓子山までは30分と指導標に示されています。
いよいよ山頂ですね。

大権首峠からは不動湯という温泉に向かう道があります。
ここから登る道が杓子山への最短ルートです。

峠には杓子山へ至るルートマップがあります。
今回は中央下の鳥居地峠からここまで歩いてきました。
こう見るとなかなかの距離を歩いてきたなと実感できます。

天空の鐘を目指して
大権首峠を後にして杓子山の山頂を目指しましょう。
ここから30分ほどの道のりです。


明るく歩きやすい道が続きます。
やや急なのでゆっくり歩いていきましょう。



振り返ると富士山が望めましたが、やや雲がでてきました。
山頂に着くまでもつかな。。。

山頂直下は階段です・・・
ハードル状にはなっていないので意外と歩きやすいです。


階段が終わったと思ったら、山頂ではなく急登が待っていました。。。
なかなか侮れない山ですね。杓子山は。

標高が上がってきたので、奥には山中湖が見えるようになりました。
標高の低い場所では手前の尾根に隠れて望めませんでしたからね。
景色を眺めながら小休止です。

今度こそ山頂直下の階段です!!
これを登りきると・・・

杓子山の山頂に着きました!!
あーーーっ、富士山が!!!
雲に隠れてほとんど見えなくなってしまいました。。。

しばらくすると富士山がチラッと見えてきたので「天空の鐘」と。
山頂の標も他の山には無い個性があります。

河口湖方面です。富士吉田の街が眼下に広がっています。
一番奥の稜線は南アルプスですね。

山頂にはベンチとテーブルが3つほど設置されているので、食事をするにはもってこいです。多くの人で賑わっている際は譲り合って利用したいですね。

子ノ神を経て立ノ塚峠へ
山頂で昼食を摂り終えたので、一路、子ノ神へ向かいます。
杓子山の山頂から鹿留方面へ向かって歩いていきましょう。

正面のピークが子ノ神です。
標高は杓子山よりも高いので登り基調の道となります。



展望の良い場所から振り返ると、杓子山を望む事ができました。
紅葉は終盤ですね。カラマツの黄葉が目立ちます。

子ノ神の分岐に着きました。
ここから二十曲峠方面へと向かいます。

子ノ神から立ノ塚峠の間のルートは、勾配のキツイ急な道が続きます。
特に、子ノ神から立ノ塚峠へと向かう際は転倒や落石に十分な注意が必要です。
この時期は落ち葉で道が見え辛く、滑りやすいのでなお一層の注意が必要です。


要所にはトラロープが張られているので利用しながら通過していきましょう。
すべてをトラロープに預けてしまうのは危険なので、あくまでも補助的な利用に留めておきましょう。


指導標に出合うと急な道は終盤となります。
とは言っても、油断せずに立ノ塚峠を目指しましょう。


カラマツの黄葉を見上げてみました。
最盛期は過ぎてしまっていますが青空に映えますね。黄金色が。

明るく勾配のゆるい道となるとホッとします。
立ノ塚峠まではもう少しです。


立ノ塚峠に着きました。子ノ神から60分ほどでしょうか。
ここから内野方面へと歩いていきます。

歩いた道を下界から望む
立ノ塚峠から内野地区へ向かって下りていきます。
フカフカの落ち葉の道を進んでいきましょう。

杓子山から子ノ神へと向かっている際は曇って肌寒かったのですが、ここにきて青空となり陽の光が力強く届いていました。
日が当たると暖かいです。

登山道にはまだまだ秋がたくさん残っていました。
黄葉、紅葉、ススキと、季節を感じながら楽しく歩けますよ。




しっかりとした指導標も設置されています。
安心して歩けますね。ありがたいことです。



林道に出合いました。
ここから正面に富士山を捉えながら、車を停めた「忍野村村民ふれあいホール」に向かって歩いていきます。ここから2kmほどでしょうか。

途中で振り返ると、今日歩いた山々を一望することができました。
左の鳥居地峠から入山し、最初のピークが大座山。
そこから鉄塔を通過して杓子山へ。右の一番高いピークが子ノ神。そこからグイッと標高を下げて立ノ塚峠に立ちました。
こうやって見ると「良く歩いたな」と、充実感に浸れます。

今回のルートは、最後の最後まで富士山が良く見えます。
まぁ当たり前ですね。富士の麓を歩いているので。
山頂の上で太陽がキラキラ輝いていました。

高座山と杓子山を歩いてみて
富士の展望台として申し分のない景色を見せてくれますね。
とくに高座山への向かう道から望む富士山は雄大です。
どの季節に登っても楽しめる山ではないでしょうか。
また、登山道もしっかり整備されているので、初心者の方でも安心して歩けると思います。高座山の急登だけは要注意ですけどね。
次はサクラの咲く初春に登ってみようかな。
春霞の富士山も見てみたいし。