10月も下旬となり秋が深まってきました。
猛暑続きだった夏が終わり、カラッとした秋の空気に包まれ、
過ごしやすい日々が続いています。
秋と言えば紅葉ですね。
赤色や黄色に染まる山々は素晴らしいの一言です。
いろいろな山々から紅葉の便りが届き始め、いまは標高2,000mよりも下が見頃を迎えている時期でしょうか。
天気に恵まれそうな週末、紅葉狩りが楽しめるお山はどこかな?と探していると、ぴったりのお山が見つかりました!!
そのお山は「飯縄山」
長野県の戸隠にそびえる標高1,900mほどのお山で、北信五岳の一角となるお山です。
北アルプスの好展望地でもあり、紅葉の素晴らしく、展望と紅葉を一度に味わう事ができ、とても贅沢な山行となりましたよ!!
日程
2018年10月21日(日)
GPSトラッキング
最高点の標高: 1928 m
最低点の標高: 1177 m
総所要時間: 05:31:00
行程(日帰り)
戸隠神社中社(07:00)・・・1221m地点(07:20)・・・萱ノ宮(08:10)・・・飯縄神社(09:50)・・・飯縄山(飯綱山)(10:00)・・・瑪瑙山(めのうやま)(11:20)・・・1599m地点(11:45)・・・1445m地点(12:05)・・・戸隠神社中社(13:35)
山のぼり開始
今回の山行は「戸隠スキー場中社ゲレンデ」がスタート・ゴールです。
ここから西登山道を利用して入山し飯縄山を目指します。
ゲレンデの周囲も色づきがピークを迎えていました。
正面の建物はトイレです。
中社ゲレンデの駐車場です。30台ぐらいが駐車できそうな広さです。
入山の準備をしていると続々と車がやってきていました。
中社ゲレンデの駐車場から西登山口へ向かって歩きます。
平坦な林道を15分ほどでしょうか。林道脇の木々も色づきが進んでいました。
西登山口に到着です。
ここから山頂までは150分ほどです。熊の目撃情報があるので「熊鈴」を携行しましょう。
登山道に入るとすぐに目の前に広がる素晴らしい紅葉。
これは期待できますね!!
道中の萱ノ宮までは、道幅も広く勾配も緩やかで歩きやすいです。
周りの紅葉を楽しみながらゆっくり歩いていきましょう。
西登山道は山頂まで一本道で、かつ、指導標も設置されているので道迷いの心配は少ないと思いますが、地図やコンパス等はしっかりと携行していきましょう。
こんな感じで緩やかに標高を上げていきます。
歩きやすいのでペースが上がりやすいですが、ここは意識してゆっくり歩いていきましょう。
登山道の色づきが素晴らしいですね!!
ちょうど見頃な良い時期に訪れる事ができました。
入山して60分ほどで萱ノ宮へ到着しました。
ここには木製の鳥居と祠がありました。登山の安全を祈って先に進みます。
萱ノ宮を過ぎると勾配がやや急になります。
ここまで緩やかに登ってきたので少々キツいと感じるかもしれません。
萱ノ宮の先の登山道も、とてもきれいに整備されていて歩きやすいですね。
とても明るい道で気持ち良く歩けますよ。
振り返ると目の前に戸隠山が大きく望めました。
左手には白馬三山がチラッと見えますね。
さらに歩みを進めると登山道に霜がびっしり!!
木や岩の上は滑りますよ。土の上はザクザクなあの感触です。
山は秋から冬に近づいているんですね。
周りの木々もだんだんと低くなり、展望が効くようになってきました。
そんな景色を堪能しながらの山歩きができるので、西登山道を歩く際は通常コースタイムよりも時間が掛かってしまうかもしれません。
西登山道からは北アルプスもバッチリですね!!
右から白馬岳、杓子岳、白馬鑓の白馬三山、不帰の嶮から唐松岳、五竜岳、八峰キレットを挟んで鹿島槍、爺ヶ岳と続いていく、見事なスカイラインです。
さらに南側を展望すると、鹿島槍、爺ヶ岳、針ノ木岳、蓮華岳と続き、うっすらと水晶岳、槍、大天井岳、穂高岳、常念岳と続いていますね。
正面に飯縄山の南峰が見えてきました。
南峰の奥に北峰があり、そこが飯縄山の山頂です。
何度も振り返ってしまう景色です。
北アルプスを望むのには最高の場所です。戸隠山も秋色に染まっています。
南峰直下は急登ですが、距離は長くないです。最後の踏ん張りどころです。
南峰直下に建てられている鳥居と祠。
登山の安全を祈願しました。
南峰に到着です。
この山頂は広いですね。多くの人が休める十分な広さがあります。
南峰には飯縄神社が建てられています。
神社前は多くの人がいたのでチラッとお参りだけしました。
南峰からの展望です。
見事な北アルプスのスカイラインを一望できます。
ずーっと見ていても見飽きない景色です。
南峰で小休止して、これから北峰へと向かいます。
ここからは10分ほどの道のりとなります。
南峰と北峰の間に設置されている簡易トイレ専用のブースです。
通常のトイレではなく簡易トイレを設置することができる簡易便座があります。
いざという時のために簡易トイレを持参しましょう。
南峰から北峰へは10mほど下って、ゆるーく登り返す感じです。
飯縄山の山頂に到着です!!標高は1,917mです。
立派な山頂の柱標ですね。柱標の奥に三角点があります。
山頂に設置されている山頂方位盤です。
これがあると容易に山座同定ができるので便利ですよね。お山の名前も覚えられますし。
北峰の山頂は岩がゴロゴロでイスには困らないですね。
だいたい30人ほどが滞在できそうな広さです。
ここからは360度のパノラマが楽しめますよ!!
北峰で昼食を食べて、景色を十分に堪能したので、これから瑪瑙山(めのうやま)経由で下山します。瑪瑙山とのコルまでは急な道となるのですべらないように。
指導標も設置されていて、かつ、瑪瑙山へは一本道なので安心して歩けます。
瑪瑙山への道中、正面に戸隠山と高妻山を見る事ができます。
紅葉がだいぶ下りてきていることがここから分かりますね。
手前の山頂付近に影がかかっている山が、これから向かう瑪瑙山です。
北方向に目を移すと、北信五岳のうち2座(妙高山、黒姫山)を見る事ができます。
と言っても、その2座はすっかり雲の中ですけど・・・
左から高妻山、金山、焼山と続き、火打山、妙高山、黒姫山と続きます。
だんだんとガスが湧き始め、戸隠山が隠れそうです。
奥の北アルプスも見辛くなってきました。
振り返ると飯縄山が大きく望めました。左側が北峰で右側が南峰です。
瑪瑙山です。
山頂へと続く道が確認できますね。飯縄山からは100mほど下って100m登り返す感じで、コルから先の登り返しは急な道です。。。
コルから登り返します。
ここは見た目以上にキツイ登りです。そんな時は慌てず騒がずゆっくりいきましょう!!
瑪瑙山の山頂付近まで登ってきました。
飯縄山の南峰からは2kmの道のりですね。スキー場方面に向かうと山頂があります。
瑪瑙山の山頂に着きました!!
山頂の柱標の文字が消えかかっていて見辛いですね。
奥には飯縄山が望め、左手前へと延びる尾根を歩いてきました。
瑪瑙山は戸隠スキー場の最高地点ということもあり、山頂の近くにはスキー場のエリアガイドが設置されていました。
リフトの乗降場です。
動いていればリフトで下れるんですけどね。。。
瑪瑙山から望む戸隠山です。
五合目よりも下が紅葉のピークを迎えていますね。良い色づきです。
高妻山もすっかりとガスに覆われ、火打山、妙高山、黒姫山は相変わらずガスガスです。
瑪瑙山からの下山はスキー場を下っていきます。
山頂部の紅葉はすっかり落葉していました。
上から望むと下の方は今がピークですね。
紅葉に向かって一気に下っていきます。
ススキも秋には欠かせないものです。
紅葉とのコラボが良い感じでした。
ゲレンデ内にも指導標がしっかりと建てられているので、迷わず歩けると思います。
ゲレンデから離れて樹林帯の中を下っていきます。
ここの道が今回の紅葉登山のハイライトでした!!素晴らしい色づきで感動です!!
紅葉を愛でながら歩みを進めていると指導標がありました。
迷わず中社ゲレンデ方面へと向かいます。
沢の流れる登山道を進んでいきます。
ゆるーく下っている道なので、疲労の溜まった足には優しい道ですよ。
中社ゲレンデに戻ってきました。
ここはゲレンデ一面がススキで覆われており壮観な景色ですよ。
10番の指導標からは、写真奥に向かって下っていくと中社ゲレンデの駐車場に行く事ができます。間違っても越水ゲレンデ駐車場へは行かないように。
中社ゲレンデ最下部から見上げると、ススキと紅葉のコラボが楽しめました。
素晴らしい紅葉を堪能しながらの山行でした。
道中の展望も素晴らしく、とても良いお山ですね。
これで北信五岳の1座と制覇しました。残り4座も登ってみたいと思います。
違った季節に今回とは違ったコースで、また飯縄山も歩きたいですね。