赤岳(八ヶ岳) ~夏空に映える最高峰~

登山ブログ
この記事は約9分で読めます。

関東地方の梅雨が明けました。

「梅雨が明けた」ということは、夏山の季節がやってきた!! と、いうことです。

ということで、梅雨明け後の天候が安定している週末、八ヶ岳の主峰・赤岳へ行ってきました。

初めての南八ヶ岳。

最高の天気に恵まれ、山頂から望む景色もサイコ―でした。

夏山を満喫してきましたよ!

 

日程

2018年7月1日(日)

 

GPSトラッキング

合計距離: 22.49 km
最高点の標高: 2910 m
最低点の標高: 1485 m
総所要時間: 09:56:34

 

行程(日帰り)

美濃戸口(05:00)・・・美濃戸山荘(06:00)・・・行者小屋(08:40)・・・地蔵の頭(10:15)・・・赤岳天望荘(10:30)・・・赤岳(11:10)・・・2734m地点(12:10)・・・行者小屋(13:00)・・・美濃戸山荘(15:10)・・・美濃戸口(16:10)

 

山のぼり開始

スタート地点は美濃戸口。ここに車を停めました。
建物は八ヶ岳山荘で、ここには24時間対応の仮眠室が完備されています。
トイレもあるので安心して入山準備ができます。登山ポストもありますよ。

 

美濃戸口からは未舗装の林道を60分ほど歩いて美濃戸へと向かいます。
この林道は車が通るので、歩く際は気をつけましょう。

 

美濃戸口から60分ほど歩きながら200mほど標高を上げました。
ここには小屋が3件建っており駐車場もあります。1日1000円でした。
一番手前に建っているのは「やまのこ村」。

 

やまのこ村の駐車場は多くの車が停まっていましたが、まだ空きがありました。
週末は大変混雑するので注意が必要です。

 

やまのこ村を過ぎると「赤岳山荘」があります。

 

一番奥には「美濃戸山荘」が建っています。
美濃戸に建つ3件の小屋ともにチップ制のトイレがあり、また、飲料水や食糧を購入することができます。

 

さぁ、ここからが本番です。
まずは行者小屋に向けて南沢を登っていきますよ!

 

南沢の登山道は良く整備されており歩きやすいですが指導標はありませんでした。
気付かなかっただけかな? いや、無かったと思います。
赤リボンはちょっぴりあります。
踏み跡がいろいろな方向にあるので、見通しの悪い時は注意が必要です。

 

沢沿いのルートなので、道中何箇所かで渡渉しながら進んでいきます。
渡渉点には橋が架けられているので問題なく渡る事ができます。

 

沢沿いを歩いていくので、アップダウンを繰り返しながら登っていきます。
美濃戸が標高1700mほどで行者小屋が2350mなので、南沢を歩きながら約650mほど標高を上げていくことになります。

 

徐々に沢の流れが細くなってきました。
標高を上げてきた証でしょうか。

 

南沢の森の中にも陽の光が届き始めました。
光に照らされると森の中が一気に明るくなります。

 

南沢も終盤を迎えると、正面に横岳が望めるようになってきます。

 

横岳のゴツゴツした姿がだんだんと大きくなってきました。

 

ヘリポートに着きました。
ここまでくると行者小屋までは残り15分ほどでしょうか。

 

ヘリポートから望む赤岳。
今回は写真左側にある地蔵尾根ルートから山頂を目指し、右側の文三郎尾根を下ります。

 

行者小屋の手前にある、南沢で唯一と言っていい指導標です。
天気の良い日は問題なく歩けると思いますが、地図とコンパスは必携ですよ。

 

行者小屋に着きました!!
ここで小休憩をして赤岳へ向かいます。
写真の左側にはチップ制(100円)のトイレや、飲用可の水場があります。

 

テント場もカラフルなテントの花が咲いていました。
日曜日の朝ということで多くのテントが設営されていました。

 

行者小屋前に建つ案内図。
こう見ると、八ヶ岳には多くの山小屋が建っていますね。
今度は2泊ぐらいしながら縦走を計画してみようかな。

 

小休憩を終え、赤岳へアタックします。
行者小屋横にある地蔵尾根を登っていきますよ。

 

地蔵尾根もきちんと整備されていて歩きやすいです。
序盤はなだらかですが、すぐに急登となります。
息を切らさないようゆっくりペースで登っていきましょう。

 

急登の地蔵尾根を登っていくと徐々に視界が開けてきます。
振り返ると阿弥陀岳が大きく見えてきました。

 

地蔵尾根の上部は階段やクサリが多く設置されていて、すれ違いが困難な場所もあります。
譲り合いながらゆっくり慎重に歩いていきましょう。

 

登りながら左側を望むと、なだらかな山容の硫黄岳と、ゴツゴツした横岳が眼前に。
とても対照的な山容のお山ですね。

 

反対側には中岳と阿弥陀岳が大きく見えました。

 

さらに登ると、赤岳が見えてきました。右側には中岳です。

 

爽快なる阿弥陀岳。夏空に映えますね。
写真を撮りながらゆっくり登っていたら、だんだんとガスが上ってきてしまいました。

 

地蔵尾根上部に設置されている階段。
人が一人歩ける幅なので、登る人と下る人が互いに声をかけながら通過していきます。

 

横岳も大きく迫ってきました。
稜線(地蔵の頭)まで、もうひと踏ん張りです。

 

振り返ると眼下に行者小屋が小さく見えました。
麓からはガスが勢いよく上がってきます。

 

地蔵の頭の直下まで登ってきました。
ここからはザレた道とクサリが登場します。

 

ガスの中から薄っすらと赤岳の姿が確認できます。
左側に立つ小屋は赤岳展望荘です。

 

急登の地蔵尾根を登りきって、地蔵の頭に到着しました。

 

地蔵の頭の建つお地蔵様。
ここまで無事に来れたことを感謝しつつ赤岳へと向かいます。

 

地蔵の頭から望む東側の展望です。
雲海の先には奥秩父の山々が連なっていました。
右側から金峰山、瑞牆山、国師ヶ岳、甲武信ヶ岳、御座山でしょうか。

 

北側には横岳へと続く稜線が確認できます。荒々しい道ですね。
その奥には硫黄岳。
いつかは歩いてみたい道です。

 

南側は赤岳。手前には赤岳展望荘が建っています。

 

南東の方角には、雲海に浮かぶ富士山もきれいに望めました。
赤岳と雲海と富士山。サイコ―な景色です。

 

地蔵の頭から5分ほどで赤岳展望荘に着きます。
ここで小休憩して赤岳へと向かいます。

 

さぁ、赤岳へアタックしますよ!!
赤岳展望荘から山頂までは、おおよそ170mほど登っていきます。
30分ほどでしょうか。

 

山頂まではガレた道で滑りやすいので慎重に。
また上部にはクサリも架けられています。

 

振り返ると、ガスの合間から横岳が望めました。
西側から東側へと勢いよくガスが流れていきます。

 

山頂直下の踏ん張りどころです。
勾配がキツイので、両手も使って這いつくばった方が登りやすいです。

 

富士山の山頂も雲ひとつない快晴ですね。
今日は7月1日なので富士山も山開きです。好天に恵まれた日なので多くの人が歩いているのではないでしょうか。

 

赤岳の山頂は北峰と南峰に分かれています。
北峰から南峰を望みます。
赤岳の標高2899mは南峰の標高です。

 

山頂に建つ指導標。
下山は文三郎道を行者小屋へと歩いていきます。

 

ついにきました赤岳山頂に!!
標高は2899m、山頂の標の横には三角点もあります。
山頂から望む富士山は格別です!!

 

こっちの標の方が有名でしょうか。
多くの人がこの標と一緒に写真に納まっていました。
奥に見えるのは北峰に建つ赤岳頂上山荘です。

 

山頂には祠もあります。

 

山頂で昼休憩を取り、これから下山します。
北峰は終始ガスに包まれていました。

 

赤岳南峰を後にして、中岳方向へ歩き文三郎尾根の分岐を目指します。

 

赤岳から中岳へと向かう道は高度感のある下山道となるので慎重に。
またこのエリアは落石が発生しやすい場所なので、石を動かさないように慎重に歩いていきます。

 

権現岳への分岐点に着きました。
ここまで下りてくると、やや緊張が解けます。

 

正面に中岳と阿弥陀岳を見ながら文三郎尾根の分岐へと歩いていきます。
この道もいつかは歩いてみたいです。

 

赤岳を振り返ります。
山頂から望んだ景色はサイコ―でした!!

 

横岳と硫黄岳もきれいに望めました。
歩いていて気持ちよさそうな稜線ですね。

 

文三郎尾根の分岐に着きました。
ここから行者小屋へと下っていきます。

 

文三郎尾根の階段にはマムートのシンボルマークが印されています。

 

文三郎尾根は階段尾根ですね。
長い階段が続いていくので、ここを登るのはキツそうです。。。

 

阿弥陀岳と中岳ともお別れです。
いつの日か、登りに来るからね~

 

階段をガシガシ下っていきます。
徐々に行者小屋が大きく見えてくるようになってきました。

 

ガシガシ下って、阿弥陀岳へのルートとの分岐点に着きました。
ここまで下りてくると、行者小屋まではなだらかな道となります。

 

無事に行者小屋に戻ってきました。
赤岳を登った充実感に浸りながら小休憩しました。
小屋の周りには朝よりも人が多かったです。

 

さて、十分に休憩したので美濃戸へ戻ります。
南沢を歩いていきますよ。

 

いつかは登りたいと思っていた赤岳。

最高の天気の中登ることができて、最高の景色も見せてくれました。

南八ヶ岳には赤岳以外にもたくさんの魅力的な山々があるので、年に1度は来てしまいそうな場所です。

次はどの山を歩こうかな。