3月になり徐々に春めいてきました。
そろそろ春山シーズン到来の時期ですね。2018年の「山はじめ」はどの山にしようか。
足慣らしを兼ねてなので標高差は500mほどが良いかな。どうせなら、景色が良く気持ちよく歩けるトレイルがいいな。
この条件を満たす「山はじめ」に相応しいお山を見つけました!!
標高は500mに満たない低山ですが山頂からの景色は絶品!
その名も「宝篋山(ほうきょうさん)」
景色を楽しみながら、最高の「山はじめ」となりました!!
日程
2018年3月25日(日)
GPSトラッキング
最高点の標高: 471 m
最低点の標高: 21 m
総所要時間: 03:47:45
行程(日帰り)
宝篋山小田休憩所(08:00)・・・純平歩道分岐(08:50)・・・常願寺コース分岐(09:10)・・・宝篋山(9:20)・・・山口コース分岐(10:15)・・・純平歩道分岐(10:40)・・・要害展望所(11:10)・・・宝篋山小田休憩所(11:30)
山のぼり開始
宝篋山の登山口となる「宝篋山小田休憩所」です。
この建物の中にトイレがあり、建物の周囲には自動販売機やテーブル・ベンチもあります。
出発の身支度を整えるのにとても使い勝手の良い施設でした。
今回歩いたコースは、青い線の「極楽寺コース」を登って宝篋山へ向かい、緑の線の「小田城コース」で下山しました。
小田休憩所付近には駐車場が2箇所あります。2箇所あわせて50台ほど駐車が可能でしょうか。
この日は天気に恵まれたので、早い時間から駐車場は多くの車が止まっていました。
まずは「極楽寺コース」を歩きます。
コース上には多くの指導標が立てられているので安心して歩けます。
写真奥のアンテナが建っているところが、宝篋山の山頂です。
朝方は濃い霧が出ていましたが、時間が経つにつれ霧も晴れてきました。
常願寺コースとの分岐点です。
尖浅間を経て宝篋山に向かう道が常願寺コースとなります。
今回は極楽寺コースですが、いつか常願寺コースも歩いてみたいです。
向かう頂を正面に見ながら、しばらく畦道を歩いていきます。
朝霧の名残りが、やわらかな雰囲気にしてくれます。
途中にあった梅の木。
かろうじて残っていた花は朝霧に濡れていました。
極楽寺公園を過ぎると畦道が終わり、登山道へと変わっていきます。
この辺りは勾配も緩やかなので歩きやすいです。のんびりいきましょう。
簡易なルートが記された手作りの指導標。
現在地と、ここから先のルートが確認できるのでありがたいですね。
いろいろな道がありますが、どれも最終的には合流するので、どこを歩いても大丈夫です。
とても分かりやすい指導標ですね。
示す方向に山頂があります!!
途中に「ハート岩」と呼ばれる奇岩がありました。確かにハート型の岩です。
岩の前に建つ標も手作りで、みなさんの手で日々整備されている登山道ということを再認識させてくれます。大切に歩きたいですね。
このコースは沢沿いを歩く道なので、道中に滝が多くあります。
滝と言っても大瀑布ではないですよ。小さな滝がたくさんあります。
この滝は「五条の滝」と呼ばれています。
五条の滝を過ぎると山頂を示す指導標があります。
このあたりは樹林におおわれた道を歩いていきます。
再びの滝に出会いました。
この滝には名前がついていないのでしょうか。標は見当たりませんでした。
岩稜を流れ落ちる水が白く流れているように見えるので、この名が付いたのでしょうか。
この日は水量がやや少なかったですが、十分な水量の時は迫力がありそうです。
椿ですね。
この時期にだいぶ花を落としていたので寒椿でしょうか。コース上にはたくさんの椿の木がありました。
純平歩道との分岐点に到着です。
宝篋山の山頂から放射状にいくつかの登山コースが設定されており、純平歩道は環状に設定されているので、この純平歩道を歩いていくと別の登山コースへ向かうことができます。
分岐点近くにある奇岩「ワニ岩」
たしかにワニが口を開けている姿に似てますね。
ワニ岩近くから望むとコブシの木がありました。ちょうど開花時期ですね。
ヤマザクラの木もたくさんありましたが、こちらはまだ「つぼみ」でした。見頃はあと1ヶ月ほど先でしょうか。
指導標の近くにはベンチが設置されていることが多いので小休止しやすいです。
ここを登りきると常願寺コースとの合流点となります。
この辺りから山頂までは20分ほどでしょうか。
常願寺コースとの合流点に到着です。ここから10分ほどで山頂に行くことができます。
宝篋山の山頂付近には、その昔、山城があったみたいです。
これは、その山城の周りに掘られた空堀(大堀切)の跡(遺構)です。真ん中が窪んでいて左右が盛り上がっています。
山頂直下に設置されているトイレ。とてもきれいなバイオトイレです。
山中でこんなにきれいなトイレに出会えるなんて。。。
山頂に建つ大きなアンテナ塔。
小田休憩所からも望めるほどなので、直下から眺めるととても大きいです。
山頂(浅間神社)の鳥居です。
鳥居の先に見えるのが宝篋印塔です。そこが山頂となります。
山頂に建つ宝篋印塔。
なかなかの大きさがあり立派な宝篋印塔です。
宝篋山の山頂から北側を望むと、目の前に筑波山が見えます。。
直線距離で6kmほどしか離れていないのでとても大きいです。
東側には霞ヶ浦です。
霞の中にぼんやりと。って感じで見えました。気温が高かったので仕方ないですね。
山頂には30分ほど滞在し軽くお腹を満たしました。
さて、これから下山です。下山ルートは「小田城コース」です。
まずは「山口コース」との分岐点を目指します。
歩きやすいルートですね。
山口コースとの分岐点を過ぎて、しばらく歩くと下浅間神社に到着します。
そこには「幸福の門」と名付けられた奇岩が。
ちょうど岩と岩の間が門のような感じとなり、ここを通ると幸福が訪れるはずです。きっと。
下浅間神社を過ぎると「硯石」という名の岩が。
ちょうど窪んでいるところが「すずり」みたいになっている。ということから、この名がついたのでしょうか。
この日は天気に恵まれ、この時期としては気温も高かったので、樹林帯の中が涼しく歩きやすかったです。
こんな感じできちんと整備されており、かつ、赤テープもコース上に設置されているので、道迷いのリスクは低いと思います。
また、多くの人が歩いているので安心です。
小田不動尊への道との分岐点です。今回は要害展望所へと向かいました。
ここから小田不動尊までは10分ほどです。
要害展望所から南側を望みます。
変わらず霞がかった景色で少々残念でしたが、低山からとは思えないような眺めでした。
要害展望所から数十メートル歩くと、小田前山という小さなピークに立つことができます。
標高は108m。小さなピークです。標も小さいです。
標高は低いですが、山頂は絶壁です。
虎ロープのすぐ向こう側は切り立った崖になっているので注意が必要です。
ふたたび要害展望所に戻ってきました。
ほんとにここからの景色は良い眺めですよ。ベンチもあるのでゆっくりできます。
要害展望所に建つ手作りな展望台です。
展望台に立つと、目の前の木々が少々邪魔をしてしまいます。
大師堂近くに建つ指導標です。
ここまで下りてくると小田休憩所までは10分ほどでしょうか。
新緑にはまだまだ早いですが、その時期も気持ちよく歩けそうです。
お手軽登山が楽しめる良い山ですね。
小田休憩所の駐車場まで戻ってきました。
この時間だと駐車場は満車でした。人気のある山ですね。
小田休憩所で小休止し帰路につきました。
休憩所の周りのテーブルでは、昼食を自炊している人達が多くいました。
お隣の筑波山にも引けを取らないぐらいの人気のあるお山だな。という印象を持ちました。
標高も低く、コースも整備されているので、お手軽に歩けるのも人気の要因でしょうか。
また、想像以上に展望の良い山です。標高500mとは思えない景色を見る事ができますよ。
次は秋~冬の空気の澄みきった時期に、この景色を見に来たいと思います。