11月になり関東の山々もだんだんと色づいてきました。
この時期の紅葉の見頃は、標高1000m前後の山々がベストでしょうか。
天気に恵まれた週末、紅葉を堪能しながらの山歩きをすべく、奥多摩三山のひとつに数えられる「大岳山」へ行ってきました。
奥多摩駅から入山し、鋸尾根を登り、鋸山→大岳山→御岳山→御嶽駅というルートを歩きました。
約20kmほどのロングトレイルとなりましたが、変化に富んだトレイルでとても充実した山歩きができましたよ!!
日程
2017年11月12日(日)
GPSトラッキング
最高点の標高: 1270 m
最低点の標高: 243 m
総所要時間: 08:23:46
行程(日帰り)
奥多摩駅(06:00)・・・愛宕山(06:35)・・・鋸山(08:30)・・・大岳山(10:00)・・・鍋割山分岐(10:45)・・・綾広ノ滝(11:05)・・・長尾平(11:35)・・・御岳山(11:53)・・・随身門(12:08)・・・神代欅(12:13)・・・裏参道分岐(12:23)・・・滝本駅(13:23)・・・御嶽駅(14:23)
山のぼり開始
今回のスタートはJR青梅線の御嶽駅です。
車は駅周辺の駐車場へ停め、ここから奥多摩駅までは電車で移動しました。
電車に揺られること20分ほどでしょうか。
大岳山への登山口がある奥多摩駅に着きました。
奥多摩駅から歩く事5分ぐらいで登山口に着きます。駅からは一本道なので迷わず来れると思います。まずは愛宕山へ登り、鋸尾根を歩いて鋸山へ。その後大岳山へ向かい、御岳山へと歩いて御嶽駅に下山するルートです。
いきなり現れるのは、かなりの段数のある石段です。
圧倒されるほどの段数と勾配ですね。朝イチからなかなかの強敵です。
石段を攻略すると本格的な登山道となります。
この辺りはなかなかの急登なので、息が上がらない程度のゆったりペースで登っていきましょう。先は長いですからね。
愛宕山の山頂には愛宕神社があります。その周辺では木々の葉の色づきが見事でした。
黄葉が朝日を浴びて輝いています。
愛宕山を後にして、次に向かうは鋸山です。
見やすく分かりやすい指導標が多く建っているので安心して歩けます。
鋸山へは左側の道を歩いていきます。ここから長ーい「鋸尾根」が始まります!!
木々の間から朝日が射しこんできました。
日が射すまでは暗い樹林帯の道ですが、日が射しこんでくると一気に雰囲気が明るくなります。
こんな感じで整備された道が続きていきます。とても歩きやすいですよ。
途中振り返ると、鷹ノ巣山方面を展望できました。
黄葉と緑葉が混ざり合い、この時期ならではの山肌です。
鋸尾根の紅葉は最終盤で落葉が目立ちましたが、なんとか葉を残している木々もあり、陽光を浴びてきれいな色あいを見せてくれています。
鉄のハシゴが架けられている箇所が何箇所かありますが、高度感もあまり無く問題なく通過できます。
クサリ場コースと迂回路の分岐です。
このクサリ場コースは鋸尾根の核心部ですね。今回はクサリ場コースを選択しました。
目の前にそびえる高さ10mほどの岩場。角度は60°~70°ほどでしょうか。
木の根の右側にクサリが垂れていますが、木の根やその左右の岩にステップが多いので、クサリを使わなくても三点支持で登れます。
だいぶ上がってきました。天気が良かったので展望が効きます。
川乗山、蕎麦粒山、天目山あたりでしょうか。
鋸山まで2.3kmの地点です。大岳山までは5.6km。まだまだ序盤です。
きれいな紅葉です。
全体的に黄葉が多かったので、紅葉の葉は目立ちます。
陽光に向かって伸びる階段。まるで「ダイヤモンド階段」ですね。
何やら縁起の良い場所です。
鋸山まで2.0kmを切りました。長い長い鋸尾根も終盤に突入です。
すっかり日も登り、明るい登山道となりました。
日の当たる場所ではポカポカ陽気で、歩いていて気持ちが良かったです。
天気にも恵まれ、紅葉も楽しめ、最高の山歩きとなりました。
秋の奥多摩はとても良いですね。
鋸尾根全体がしっかりと整備されているので、とても歩きやすいです。
距離は長いですけど。。。
御前山へのルートとの分岐点です。
ここを過ぎると鋸山まではほんの僅かとなります。
ということで、鋸山へ到着しました!!標高は1,109mです。
木々に覆われているので展望はありません。
いくつかのベンチが設置されているので、休憩場所としては適しています。
山頂で小休止した後、大岳山へ向かっていきます。
コルまで80mほど標高を下げていきます。
大岳山へは、いくつのも小ピークを越えながら向かっていきます。
ピークを踏んで、コルまで下って、またピークに向って登り返し、またコルへ下り・・・
これを繰り返しながら進んでいきます。
途中のピークに建っていた「オキノ岩」を示す標柱。
これが建っている場所は確かに岩稜でした。
馬頭刈尾根との分岐点です。
ここから約100mほど登り返すと大岳山の山頂となります。
大岳山直下は急登です。
クサリも掛けられていますが足元はしっかりしているので問題ないと思います。
急登を登り返し終わると、大岳山の山頂に到着しました!!
標高は1,266mです。山頂からは南側の展望が良いですね。
山頂から望む富士山。
幾重にも重なった尾根の向こうにそびえる日本最高峰。
やっぱり富士山は見るものですね。
御前山と三頭山、その奥には大菩薩嶺でしょうか。
右側は七つ石山、雲取山方面ですね。
いつの日か、奥多摩三山を制覇したいです。
手前には生藤山や陣場山、左に向かうと景信山や高尾まで続く奥高尾の尾根。
その奥に丹沢山地の尾根が望めました。
そこそこ広い山頂ですが、多くの人が集まっていた為さほど広さを感じませんでした。
大岳神社近くには大岳山荘がありますが、いまは営業していません。
トイレの利用は可能です。
御岳山へ向かう道ですが、途中の鍋割山への分岐までは岩稜が多いですが、鉄の階段も整備されており問題なく通過できます。
クサリも掛けられていますが、しっかりと足元に気をつけながら歩けば問題ありません。
上高岩山と御岳山との分岐点です。
御岳山に向かって進んでいきますよ!
長尾平近くに立つ長尾茶屋で甘酒を頂きました。
茶屋周辺は多くの人で賑わっていましたよ。
麓からケーブルカーを使えば簡単アクセスですからね。とっても軽装の人達が多かったです。
御岳神社の大きなモミジの木です。
ちょうど良い色づきで、とてもきれいでした。
御岳神社には多くの参拝をする人が並んでいました。
右側にある石段の下の方まで並んでいましたよ。
御岳山から徒歩で麓まで下ってきました。
麓のケーブルカーの駅・滝本駅です。この時間からでも多くの人がケーブルカーに乗って、山頂を目指してしました。
約20kmの長い道でしたが、紅葉も楽しめ、天気にも恵まれ、富士山も見れて、とても充実した山行となりました。
秋の奥多摩はいいですね。紅葉も素晴らしいですし。
その分人出はちょっぴり多いので、静かな山歩きはできないかもしれません。
奥多摩三山制覇まであと2座。
次は新緑の季節に歩いてみたいです。