至仏山 ~秋色に染まった名峰~

登山ブログ
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紅葉前線が徐々に南下してきました。

もうそんな時期なんですね。

北海道や本州でも標高の高い場所から紅葉が進んで、少しずつ標高を下げながら紅葉が進んでいきます。今年の色づき具合はどうでしょうか。

関東周辺でも秋色に染まり初めている山々が増えてきました。

天気にも恵まれた週末、至仏山へ行ってきました。

尾瀬もすっかり秋色に染まっていましたよ!

 

日程

2017年10月1日(日)

 

GPSトラッキング

合計距離: 13.03 km
最高点の標高: 2240 m
最低点の標高: 1374 m
総所要時間: 06:30:18

 

行程(日帰り)

鳩待峠(07:30)・・・山ノ鼻(08:20)・・・至仏山(10:45)・・・小至仏山(11:35)・・・オヤマ沢田代(12:05)・・・鳩待峠(13:15)

山のぼり開始

群馬県側から尾瀬にアクセスしたので、鳩待峠からの入山となります。
朝早い時間でしたが、たくさんの人で賑わっていました。

 

鳩待峠に建っている尾瀬の標。
横の箱には尾瀬マップが入っています。

 

今回は鳩待峠から山の鼻まで歩いて、東面登山道を登って至仏山へ向かいます。
山の鼻までは50分ほどの道のりです。

 

山の鼻へ向かう入口に表示されている「クマ注意」。
目撃情報が多いみたいなので、特に早朝や夕暮れ時に行動する際は注意が必要です。
熊鈴やラジオを携帯しましょう。

 

山の鼻までは下り基調の道です。
木道や木の階段が整備されているので歩きやすいです。しかしこの時期、早朝の時間帯は霜が降りて木道を濡らしているので、とても滑りやすいです。

 

途中、開けた場所から見上げる至仏山。山肌も少し色づいていますね。

 

尾瀬も徐々に秋色に染まってきています。最盛期まではあと1週間ほどでしょうか。

 

こんな感じの道標が建っているので、現在地と目的地までの距離が分かりやすいです。

 

思わず目に留まった真っ赤な葉。
この植物の名前は分かりませんが、とても目立つ色でした。

 

クマの目撃情報の多い川上川付近に到着しました。改めての注意表示が掲示されています。
熊鈴等を鳴らして、クマさんに自分自身の居場所を教えてあげましょう。

 

道の傍らに設置された鐘。
ここを通過する際は1回鳴らして、クマさんに知らせましょう。

 

マユミが色づいていました。これはコマユミでしょうか。

 

晩夏の花、トリカブトですね。美しい紫色です。

 

予定通りのコースタイムで「山の鼻ビジターセンター」に到着しました。
この中には、尾瀬の資料がたくさん展示されていますので、ぜひ立ち寄ってみてください。

 

ビジターセンター近くにもマユミがありました。

 

山の鼻でトイレを済ませ、いよいよ至仏山へアタックです。
ここから東面登山道を登って、山頂までは150分の道のりです。

 

いよいよ登山道に入りますよ!!
入口には登山ポストが設置されていますので、忘れずに登山計画書を投函しましょう。

 

草紅葉が鮮やかな中、至仏山への取り付きまで移動します。
秋色に染まった尾瀬もサイコ―ですね!!

 

至仏山への取り付きに着きました。東面登山道は「登り専用」です。
鳩待峠から至仏山に登ったあと、山の鼻へ向かって下山はできません。

 

さっそく色づいていますね!
全体的には「色づき始め」から「五分付き」あたりでしたが、それでも十分楽しめました。

 

朝日を浴びて黄葉も輝いています。

 

樹林帯の中を30分ほど登ると、徐々に視界が開けてきます。
後を振り返ると、尾瀬ヶ原を見渡し、その先には燧ケ岳がきれいに望めました。

 

青空に映える紅葉。
ずーっと見ていても飽きません。四季があるって素晴らしいですね。

 

こんな感じで、秋色に染まった登山道を登っていきます。
紅葉を楽しみながらゆっくり進みましょう。

 

何度でも振り返りたくなる景色。
標高が上がるにつれて、燧ケ岳の左側に会津駒ヶ岳が大きく望めるようになります。

 

少々時期が早いかな?と思っていましたが、大満足の至仏山の秋です。

 

至仏山の山肌も徐々に染まってきていました。最盛期は1週間後でしょうか。

 

山の鼻から65分ほどで至仏山への中間地点に着きました。
コース上に設置されているんですが、注意して見ないと見落としてしまうくらい目立ちません。文字が薄いので。。

 

中間地点を通過すると大きな蛇紋岩を登るコースとなります。
クサリが設置してありますが岩の右側に足場があります。蛇紋岩は非常に滑る岩なので、両手を使いながら慎重に登りましょう。

 

蛇紋岩を攻略すると、ベンチのあるとても景色の良い場所に着きます。
大休憩をするには適している場所なので、ザックを降ろして景色を堪能しながら、行動食を食べるのが良いと思います。

 

またまた現れた蛇紋岩の大岩。本当に滑るんですよ。この岩。
皆が踏んだ跡は黒光りしていてツルツルです。気をつけて通過しましょう。

 

山頂直下は木の階段が続きます。歩幅が合えば歩きやすいんですが。。

 

東面登山道は一本道なので道迷いのリスクは少ないと思います。所々に柱標も建っています。

 

日光方面の遠望です。
日光白根山が大きく見えます。

 

さぁ、至仏山のピークが見えてきました。
この木の階段を登りきれば山頂です!!

 

山頂直下には小さな田代がありました。
そこから望む越後の山々。八海山や越後駒ヶ岳方面です。

 

こちらは山頂直下から望む小至仏山。
奥には上州武尊山が望めました。

 

山の鼻から130分ほどで至仏山の山頂に到着しました!!
山頂にある三角点をパシャ。

 

至仏山の山頂からは360度のパノラマを見る事ができます。
これは越後の山々です。巻機山、八海山、越後駒ヶ岳。

 

こちらは上越国境の山々。
谷川岳や苗場山が望めます。

 

山頂に立つ標。標高は2228mです。

 

日光連山方面です。
日光白根山、皇海山、庚申山。

 

小至仏山と上州武尊山。

 

山頂で昼食を取り景色を満喫したので鳩待峠へ下山します。
下山途中に振り返ると、至仏山の山頂に多くの人が見えました。
右側には会津駒ヶ岳と燧ケ岳、眼下には尾瀬ヶ原が広がっています。

 

鳩待峠へは小至仏山を踏むルートとなります。
この辺りの稜線歩きは景色も良いのでとても快適ですよ。

 

至仏山の山頂がだんだん遠くに離れてきました。
秋の時期に来たのは初めてでしたが、とても良い山だと改めて感じさせてくれました。

 

小至仏山の山頂に到着しました。
至仏山の山頂に建つ標と同様の、とても立派な標が建っています。

 

小至仏山の山頂から望む絶景。
左側に至仏山、右側は燧ケ岳、その間に会津駒ヶ岳。下に広がるのは尾瀬ヶ原。

 

小至仏山の山頂付近もだいぶ色づいていました。

 

小至仏山を後にして、どんどん標高を下げていきます。
木道が整備されているので歩きやすいです。左側には鳩待峠が望めます。

 

笠ヶ岳への分岐点に到着です。
ここから笠ヶ岳までは60分ほどでしょうか。

 

オヤマ沢田代です。ここも草紅葉が最盛期でした。
小さな田代ですが、とても良い雰囲気です。

 

オヤマ沢の道標です。ここから鳩待峠までは約3kmです。

 

オヤマ沢を過ぎると樹林帯の道となるので、景色を楽しめるのもこの辺りが最後です。
この景色も見納めなので目に焼き付けておきましょう。

 

オヤマ沢周辺は3割程の色づきでしょうか。

 

鳩待峠まで残り1kmです。
とても充実した紅葉登山でした。

 

鳩待峠に着きました。
登山道入口に建つ標と登山ポストです。

 

この日の鳩待峠には、たくさんのハイカーさんが集まって、とても賑わっていました。
ここで帰路のバスチケットを購入し、戸倉の駐車場へ戻りました。

 

紅葉時期にはやや早いかな?と思っていましたが、想像以上の綺麗な色づきだったので大満足の山行となりました。

水芭蕉の時期も魅力ですが、紅葉の時期も良いですね。

次は残雪残る初春に尾瀬ヶ原を歩いてみたいです。