東京都内にもたくさんのお山がありますが、その中でも人気No.1なのは「高尾山」ではないでしょうか。
麓からケーブルカーに乗って一気に山頂直下まで登る事ができるので、手軽にハイキングが楽しめるのも人気の所以だと思います。
やはり高尾山を単純に往復するだけではちょっぴり物足りないので、今回は奥高尾縦走の山行に行ってきました。
JR高尾駅北口をスタートし、蛇滝口から高尾山へと登り、城山~小仏~景信山~堂所山~陣馬山を歩き、陣馬高原下に下山する、総延長20kmを超えるロングトレイルとなりました。
標高500m~800mほどの山々を縦走するルートですが、なかなか歩き応えのあるルートでしたよ!
日程
2017年5月28日(日)
行程(日帰り)
蛇滝口(05:30)・・・4号路・いろはの森コース出合(06:27)・・・高尾山(06:52)・・・大垂水峠分岐(07:22)・・・城山(小仏城山)(08:02)・・・景信山(09:12)・・・堂所山(10:17)・・・底沢峠(10:37)・・・明王峠(10:47)・・・奈良子峠(10:57)・・・陣馬山(陣場山)(11:37)・・・新道登山口(12:47)・・・陣馬高原下(13:07)
GPSトラッキング
最高点の標高: 864 m
最低点の標高: 174 m
総所要時間: 06:45:07
山のぼり開始
スタートとなるJR高尾駅北口を5時に出発。さすがに路線バスは始発前なので走っていない為、蛇滝口登山道まで歩きました。
その途中、小仏関の跡地がありました。
蛇滝登山口に最も近い「蛇滝口バス停」。
高尾駅からバスに乗ると7分くらいでしょうか。しかし歩いても20分ほどでした。
バス停を過ぎると、目の前に大きな構造物が現れます。これは圏央道です。高尾山の下を貫くように作られています。
蛇滝口の入り口に建つ道標。ここを左に曲がります。
「蛇瀧水行道場入口」と書いてあるだけで登山口とは書いていません。見逃さないようにしましょう。
しばらく道なりに歩いてくると石段が現れます。ここが蛇瀧水行道場の入り口となり、水色の鉄製の門の向こう側が道場になります。
登山道は石段を登り切ったところで左に曲がります。
ここから高尾山へ向けた本格的な登りが始まります。
しっかりと整備されているので歩きやすいですが、なかなかの急登が続くのでゆっくりペースでいきましょう。
1号路を薬王院に向けて歩いてると、途中、浄心門に到着します。
浄心門から通称「男坂」を経て山頂へ向かいます。
男坂には108段の石段が待ち構えています。
山頂まで1kmを切ってきました。1号路と3号路の分岐点です。
多くの杉に覆われていますね。高尾山は。
まだ早い時間なので人も少なく、とても涼しいです。
標高599mの高尾山頂に到着しました。
大混雑する山頂ですが、朝6時ぐらいの時間では数人しかいませんでした。
見晴らし台から富士山方向を望みますが、低く厚い雲に覆われていて見えませんでした。
縦走路の入口に建つ標。
「これより奥高尾」の文字が、なんとも言えない雰囲気を醸し出してくれます。
しっかりと整備されている道なので歩きやすいです。
周りに人もいなかったので、静かな山歩きをする事ができました。
一丁平に到着です。
左側の建物はトイレです。一丁平にはテーブルとイスが多く設置されているので、大休憩をするには最適な場所と思います。
一丁平にある見晴らし台。
うーん、展望が無いのが残念です。。。
一丁平から城山へ向かう道は、所々で尾根道とまき道の2方向に分かれています。
どちらを通っても同じ目的地に辿り着けますが、自身の体力や状況に応じてルートを選定しましょう。
東側が伐開されば場所から望む高尾山です。
手前方向に延びる尾根を歩いてきました。
小仏城山に到着しました。
標高は670mなので、高尾山からおよそ70mほど標高を上げてきたことになります。
小仏城山から望む高尾山と、奥に広がるのは八王子や相模の街並みです。
ここには2軒の茶屋が営業しています。
そのうちの1軒が城山茶屋です。
もう一軒が春美茶屋です。
営業開始に向けて両軒ともに準備をしていました。
小仏城山で小休憩したのち、次の目的地・景信山へと向かいます。
途中の小仏峠までの道は泥濘がひどく、滑りやすかったです。前日に雨が降った時は要注意です。
小仏峠まで0.6kmの地点にきました。
このルートにはたくさんの道標が建っているので安心です。道標のところで地図を確認し、自身の現在地と、今後のルート、地形を確認していきます。
小仏峠に向かう途中、西側が開けた場所があり、そこから中央自動車道と相模湖が見えました。
明治天皇が小仏峠を歩いた際の休憩地とのこと。立派な石碑が建っていました。
小仏峠にはイスとテーブルがあるので休憩地に適しています。小休止の後、景信山に向けて登り返していきます。陣場山の表記も出てきましたが、まだ7km先。。。
小仏峠の標高は548mで景信山は727mなので、およそ180mを登り返す事になります。歩きやすい道ですが、やや急登の道となるのでゆっくりいきましょう。
ゴール地点の陣場高原下まで11km。高尾山口からは8km地点なので、全体の4割ほどを歩いたことになります。まだまだ先ですね。
東側の展望です。
眼下には中央自動車道、奥には八王子JCTから延びる圏央道が確認できます。今朝は圏央道の下から登りはじめ、右側に延びる稜線を歩き、ここに至ってきました。
こう見ると「だいぶ歩いてきたな~」と実感できますね。
影信茶屋前からは東側の展望が良いですね。
贅沢を言えば、もう少し雲の量が少なければよかったのですが・・・
山頂の標の近くにはがげ信小屋が営業しています。
テーブルとイスの数も多く、たくさんの人が休憩していました。
景信山を後にし、堂所山へ向かいます。
奥高尾縦走路は、適度なアップダウンがあり、とても歩きやすくて、登山を始めたばかりの人のトレーニングに適しているのではないでしょうか。
この辺りが高尾山口から陣場高原下間の中間点付近でしょうか。
残り9.0kmです。
景信山から2.6km歩いて、堂所山と陣場山との分岐点に着きました。
堂所山は陣場山へのルート上にはありません。ちょっぴり寄り道をしないと堂所山のピークを踏むことはできません。
分岐点から1~2分ほどの位置に建つ堂所山頂きの標。
樹林の中にあるので展望はありません。
分岐点まで戻り、陣場山へと向かう道を進んでいきます。
この辺りはバッサリと伐開されていますね。
底沢峠に着きました。
この峠にはたくさんのハイカーさん達が休憩していました。陣場山下から登ってきて、陣場山を経て陣場高原下に下る周回ルートを歩くそうです。
底沢峠からほどなくして明王峠に着きました。
ここを過ぎると、次の目的地はいよいよ陣場山となります。
明王峠には1件の茶屋が営業しています。
縦走路上にはたくさんの茶屋が営業しているので、食べ過ぎ飲み過ぎには注意ですね。
陣場山に向けて、歩いている人の数が多くなってきました。すれ違う人も多くなってきたので、私とは逆を辿る方も多いのではないでしょうか。
陣場山のシンボルが眼前に迫ってきます。
無事に陣場山に到着しました!!
陣場山山頂には3件の茶屋が営業しており、また、とても広い山頂なのでたくさんの人が滞在可能です。私も昼食をここで取りました。
こいのぼりが飾ってありました。少々季節外れでは?と、思いましたが、この時期に飾る何かがあるんでしょうか。
山頂で昼食を食べ、大休憩をしたのち、陣場高原下へと下山します。
陣場高原下を出発する高尾駅行きのバスは、日中の時間帯は1時間に1本しかないので、山頂を出発する時間を、バスの出発時間から逆算する必要があります。
陣場高原下への道は、急な道が続きます。
また、時間帯によってはたくさんの人が登ってくるので、転倒や落石に注意していきましょう。
登山口からバス停までは1.3kmあります。ここからは舗装された林道を進みます。
こんな感じの道を進んでいきます。
登山口からバス停まではずーっと下り坂なのでラクチンですよ。
右奥の道を歩いてきました。
ここを左に向かうと底沢峠や明王峠に登る事ができます。底沢峠にいた団体さんはこの道を登ったのでしょう。
陣場高原下のバス停です。
バス停にはトイレがあるので、バス待ちの時間を利用して済ませておきましょう。
バスの出発時間の20分前に到着したので、汗に濡れたウェアを着替えたりしながら、のんびり待ちました。
充実した縦走が楽しめる奥高尾縦走路。
高尾から陣場までだと20km近くあるので大変ですが、その途中でエスケープできるポイントが多くあるので、自分自身に合ったルートを設定できるのが良いですね。
今度は今回とは逆の「陣場から高尾」のルートを歩いてみたいです。
秋になったらまた来ようかな。