天気に恵まれそうな週末。
どこかの山を歩こうか。と、山地図とにらめっこ。
4月に登った「金時山」の山頂から望む富士山の姿が頭をよぎり、どうせ登るなら山頂から富士山が見える山がいいな。

調べてみると、山梨県の大月市が「秀麗富嶽十二景」という、大月市の域内にあって、かつ、富士山を望む優れた景観がある場所として1992年に定めた12のお山があることを知り、「よし、秀麗富嶽十二景を制覇しよう!!」と心に誓い、記念すべき1座目に選んだのが「高川山」です。
1000mに満たないお山ですが、変化に富んだ登山道と山頂からの眺めが抜群で、一気にお気に入りの山になりました!!
日程(日帰り)
2017年5月20日(土)
行程
初狩駅(08:00)・・・登山道入口(08:33)・・・高川山(09:54)・・・馬頭観音(11:38)・・・登山口(12:11)・・・県立リニア見学センター(12:26)・・・田野倉駅(13:24)
GPSトラッキング
最高点の標高: 985 m
最低点の標高: 364 m
総所要時間: 04:57:39
山のぼり開始
今回の山行は、富士急行線田野倉駅からスタートです。
ここから電車に乗ってJR初狩駅を目指します。
富士急行線で田野倉駅から大月駅へ移動し、大月駅でJR中央本線に乗り換え、JR初狩駅に到着です。時間帯の早い中央本線は車内に登山客が多く、登山電車の様相ですね。
小さな駅舎の初狩駅。
ここから高川山の登山口までは舗装された道を歩いてきます。
初狩駅から高川山の登山口までは、至る所に道標が立っているので迷うことは無いと思います。
登山口にあるトイレ。簡易トイレですがキレイです。
この時はトイレットペーパーがトイレ内にありましたが、タイミングによっては無い可能性もあるので、ロールペーパーは持ち歩いた方が良いです。
入山者数を調査するためのカウンターが設置されています。
1回カチッと押して、いざ高川山へ!!
登り初めは緩やかな登り坂が続きます。ウォーミングアップには丁度良い道です。
程なくして「男坂・女坂コース」と「沢コース」との分岐点に到着しました。
今回は「男坂・女坂コース」を経て山頂を目指します。
分岐を過ぎると、本格的な登りが始まります。
なかなかの急登ですよ。。。
虎ロープが張られた箇所もあります。
この辺りはほぼ直登なので、意識的にジグザグに歩いていきましょう。
男坂コースと女坂コースとの分岐点に着きました。
男坂コースは、その名の通り尾根の急登を一気に登るコースです。
女坂コースは、やや迂回しながら登るコースです。今回は男坂コースを進んでいきますよ!!
直登あり、九十九折れあり、歯ごたえのある登りが続きます。
さすが男坂!!
男坂コースの途中に倒木がありましたが、問題なく通過することができます。
標高が上がるにつれ、登山道には岩が多く露出してきました。
ここまで登ってくると、間もなく女坂コースとの合流です。
コース上には多くのヤマツツジが咲いていました。
新緑に彩りを加えてくれる存在ですね。
一気に男坂を攻略し、女坂コースとの合流点に到着しました。
キツイ登りでしたが達成感が湧いてきます。ぜひ、男坂を歩いてみてください!!
合流点から山頂までは30分ほどでしょうか。
ここからは男坂コースよりも勾配が緩くなるのでホッと一息ですね。
高川山の山頂に到着!!
目の前には、ドドーンと富士山!!!
おぉ、素晴らしい景色。秀麗富嶽十二景に選ばれているだけのことはあります。
いや~、ずっと見ていても飽きない景色です。
都留市の街並みも続いているので、夜にはキレイな光が望めそうです。
山頂には20人ほどが滞在できるぐらいの広さがあると思います。
好天に恵まれたこの日は、早い時間からたくさんの人が登ってきていました。
ヤマツツジと富士山。
青い空と白い雪を纏った富士山、紅色のヤマツツジに新緑のミドリ。
山のぼりには最高の季節ですね。
山頂ではごはんを食べて、景色を堪能し、60分ほどの滞在となりました。
下山は松葉コースを辿って田野倉駅方面へ向かいます。
アップダウンを繰り返しながら標高を下げていきます。場所によっては急な箇所もあるので、転倒や落石に注意していきましょう。
中谷入コース、古宿コースとの分岐点です。
今回は松葉コース、おむすび山コース方面に向かいます。
けっこうな急坂ですが、写真では伝わり辛いですね。
転ばないように慎重に通過しましょう。
見上げると新緑が太陽光でキラキラと輝いていました。
樹林帯の中を歩くので、木陰が多く涼しいですよ。
谷側が切れ落ちている箇所ですが、足場は広いので問題なく歩けます。
虎ロープ側をゆっくり歩きましょう。
一瞬見逃してしまいそうな小さな道標です。
ここを右に折れると田野倉駅へ下る松葉コースとなり、直進すると大月駅方面のおむすび山コースです。
しばらく歩いていると、大きな岩の下に2体の地蔵さまが。
小さいので注意深く探してみてください。
松林を歩いていると「弁慶岩」と呼ばれる大きな岩がありました。
松林の中は落ち葉が堆積していて、ふかふかの道が続きます。
ヒザにやさしい道ですよ。
田野倉側に下山した理由として「県立リニア見学センターで超高速でリニア実験線を走るリニアを見る!」という野望があったからです。
リニア見学センターまでは、下山した登山口から徒歩で20分ほどです。
リニア見学センターに到着。
ここに至るまでの最後の登り坂が、山行を終えた足には堪えました。。。
真っ先に向かったのが「どきどきリニア館」。リニアの歴史や技術、実験、体験等、リニアを知るにはここに行くべし。入館料は大人1人420円です。
リニア見学センターの裏手にある見学の丘から望むリニア実験線。
どうせ見るならここがおすすめです。時速500kmで疾走するリニアの速さと音を体感できます。
しばらく見学の丘で過ごしていると、なんだか「音」が近づいてきました。その音が大きくなってきた時、正面のトンネルからリニアの車体がものすごいスピードで近づいてきました。
「きた―ーーーっ!!!」と思ったら、あっという間に過ぎ去っていきました。
時速500kmって、思っているよりもずっと速いですよ!!!
秀麗富嶽十二景制覇に向けてのはじめの一歩。高川山からの富士山は素晴らしかったです。
1000mに満たない山ですが、歩きごたえのある良い道でした。
下山後には、ぜひ「リニアの見学」をしてみてください。大人も子供の楽しめる施設ですよ。
次は紅葉の時期に登ってみたいと思います。