唐松岳 ~後立山の秀峰は見事な展望台~

今年も行ってきました!
北アルプスに!!

先日の縞枯山&北横岳で、山欠(サンケツ)が少し解消されましたが、まだまだ夏山を満喫できていない現状。。。

縞枯山・北横岳 ~山欠(サンケツ)のカラダを癒す~
今年の梅雨は、梅雨らしくしっかりとした雨が降りました。 梅雨の中休みも無く、6月の梅雨入りから7月末の梅雨明けまで、ずーっと雨が続いていましたね。ホントにずーっと雨でした。。。 グズグズな天気が続いていたので、せっかくの週末でも山行に行けず。夏山の季節なのに・・・ 山あるきから長...

こんな状況を打破するためには、アルプスの山々を眺めるしかない・・・

ということで天気予報を眺めていると、週末は天気に恵まれそうな予報が。
さっそく山行計画を立てなければ!!

  • 山域は北アルプス
  • 日帰りできる
  • 山頂はもちろん、道中でも景色がサイコ―

こんな条件をクリアする、完璧なお山を見つけましたよ!!

そのお山の名前は唐松岳

八方池に反射する白馬三山、
展望が良く歩きやすい八方尾根、
山頂からの大パノラマ。

とっても充実した山行ができました!!

唐松岳ってどんなお山?

お山の基本情報

唐松岳(からまつだけ)は、長野県と富山県にまたがる標高2,695mのお山です。代表的なコースは、八方尾根登山口から丸山を経て唐松岳の山頂へ至るルートでしょうか。

白馬三山方面と五竜岳方面からもアプローチ可能ですが、不帰の嶮や牛首岩稜帯を通過する必要があるため注意が必要です。
※不帰の嶮は難路です。
※牛首岩稜帯も高度感のある岩稜帯の通過で緊張を強いられます。

登山口へのアクセス

アクセス方法は? 駐車場やトイレはあるの?

「八方尾根登山口」へのアプローチの拠点となる八方尾根スキー場へのアクセスはマイカーが便利です。

駐車場は八方尾根スキー場の利用ができます。また、ゴンドラ乗り場やリフト乗り場にはトイレもあります。

公共交通でのアクセスは、白馬駅からの路線バス利用か、長野駅からの特急バスの利用となります。

登山ルート上に山小屋はあるの?

八方尾根登山口から山頂へ至るルート上には、八方池山荘と唐松岳頂上山荘があります。それぞれの山荘では、軽食や水の購入や、チップ制のトイレの利用ができます。

また、八方池手前にもチップ制のトイレがあります。
※トイレットペーパーは持参してください。

唐松岳に行ってきました!!

山のぼりした日

2019年 8月18日(日)

コースタイム

鎌池(04:30)・・・八方池山荘(05:10)・・・第3ケルン(06:50)・・・唐松岳頂上山荘(09:30)・・・唐松岳(10:10)・・・唐松岳頂上山荘(10:45)・・・第3ケルン(13:05)・・・八方池山荘(14:15)

GPSトラッキング

Total distance: 14.47 km
Max elevation: 2706 m
Min elevation: 1507 m
Total time: 09:09:54

山のぼり開始

黒菱駐車場から八方池山荘を目指して

日の出の1時間前から登り始めました。
このタイミングで黒菱駐車場を出発すると、ちょうど八方池山荘で御来光を眺められると思います。

黒菱から少し登ってきました。
振り返ると東の空が明るくなっています。町明かりも良く見えました。
今日は良い天気に恵まれそうです。

白馬三山のモルゲンロートです。
もう少し陽が上ってくると、もっと赤味が強くなりそうです。

黒菱から八方池山荘までは、リフトに沿って登っていくルートとなります。
イメージしていたスキー場逆走よりも、かなり良い道でした。
ルートも明確で歩きやすいです。

黒菱から1本目のリフト分を登り切り、2本目のリフトを登っている際に振り返りました。このままのペースだと、予定通りに八方池山荘で御来光を眺められそうです。

左側を向くと、百名山が2座、どっしりと構えていました。
左が鹿島槍ヶ岳、右が五竜岳です。
どちらもカッコイイ山容ですね!!

八方池山荘が見えてきました!! 
御来光を眺めながら朝食を食べましょう。

八方池山荘に到着しました。
黒菱を出発してから60分ほどでの到着です。

八方尾根を照らすように太陽が昇ってきました。
雲間からの御来光を眺めながら最高の朝食タイムです。

北信の山々も浮かび上がってきました。
左から、雨飾山、火打山、妙高山、黒姫山でしょうか。

八方池山荘前にあるトイレ。このトイレの次は八方池手前にあります。
八方池までは観光トレッキングルートなので、トイレ設備が充実しています。

絶景!! 八方池に映り込む白馬三山

朝食を食べて元気モリモリとなったので、先を急ぎます。
八方池までは観光トレッキングルートなので、きちんと整備された道が続きます。

八方尾根を照らす朝日。
歩みを進めたいのですが、この時間の景色は目まぐるしく変化するので、ついつい見入ってしまいます。

おはよう! 鹿島槍と五竜。
盛夏らしく緑に包まれた山容が良いですね。

太陽がだいぶ高くなってきました。
早朝とは言え、真夏の太陽は日差しは強いので日焼け対策は万全に。

こんな感じの階段や木道が続きます。
朝が早い時は夜露で木が濡れていて滑りやすいので注意が必要です。

朝靄に包まれる八方池山荘。
だいぶ登ってきましたね。木道がクネクネと連なっています。

おはよう! 白馬三山。
左から白馬鑓、杓子岳、白馬岳です。

遠くに唐松岳を捉える事ができました。中央右の緑のピークです。
もう少し右に月が沈むと「パール唐松」になりそうですね。

八方池手前にあるトイレです。チップ制です。
中は覗いていませんが、トイレットペーパーは持参したほうがよいかも。

白馬三山に少しずつガスが湧き始めました。
八方池に到着するまでは、このままの姿を保ってほしい!!

トイレの先にある第二ケルン。
ここから左上にルートを取り八方ケルンを目指して歩みを進めます。
月がだいぶ下りてきましたね。

ケルンから望む白馬三山。
朝日に照らされスッキリ爽快です。

八方ケルンに向けての道もバッチリ整備されています。
景色を楽しみながら、朝の散歩気分でのんびり歩いていきましょう。

八方ケルンに到着しました。
指導標が顔のような特徴的なケルンですね。
とても大きいケルンなので遠くからも目立ちます。

八方ケルンから望む鹿島槍と五竜岳。
少しずつガスが湧いてきましたが、夏山っぽくて良いですね。

ここまで歩いてきた八方尾根を振り返ります。中央右から延びる道を歩いてきました。
ここまでの標高差はあまりなく整備されている道なので、誰でも景色を楽しみながら歩けると思います。

指導標もたくさん建てられています。
唐松岳に向かう前に、八方池に立ち寄っていきましょう。

眼前に広がる山々を同定できるように展望図が設置されていました。
さすが国立公園。
今日の目標となる唐松岳は一番左に描かれています。

こんな感じで同定できます。
いまは誰もいませんが、リフトが動き出したらたくさんの人がここで山座同定を楽しむんでしょうね。

メインルートから外れて八方池に向かうルートを歩いていきます。
木道が整備されていて歩きやすいですね。
道の両側にはたくさんのお花が咲いていました。

八方池の脇に建てられていた祠。
白馬三山を望む絶好の場所に建てられています。

八方池に映り込む太陽。
水面に反射する太陽と、空から照らす太陽、実際に2つの太陽が存在しているかのように見えました。
太陽の位置が低い、早朝の時間帯にしか見られない景色です。

これが見たかったのです!! この景色です!!
風の無い八方池が大きな鏡となり、そこに白馬三山が映り込み、見事な景色です。しばらく立ち止まってこの景色を楽しみました。

景色良し! 快適なトレイル

八方池に建てられている登山口の標。
八方池までは観光トレッキングルートですが、ここから先はガッチリ登山道となります。装備をチェックして、いざ唐松岳へ!!

このルートはたくさんの人が歩くので、道も分かりやすいです。
一本道なので迷いのリスクは少ないと思いますが、地図、コンパスは必携ですよ。

指導標もしっかり建てられています。

振り返ると八方池を望む事ができました。
まだ大きく見えますね。どんどん先に進んでいきましょう。

八方尾根ルートは、前半が樹林帯メインで涼しく歩けます。
所々に開けた場所があるので、そこからの景色を楽しみながら歩みを進めていきます。

扇雪渓に到着しました。
ここから雪渓の前まで行く事ができます。雪渓付近は広いので休憩ポイントに良いかもしれません。

正面のピークに立つ丸山ケルンが見えました。
まだまだ遠いですね。。。

丸山ケルン手前からザレた道になるので、滑らないように慎重に歩いていきます。

この辺りになると、小屋泊やテン泊して下山する人と、これから登ってくる人とのすれ違いが増えてきます。
広い道なら問題なくすれ違えますが、狭い箇所では互いに声をかけて、安全に通過していきましょう。

丸山ケルンに到着しました。
ガスがだいぶ上がってきましたが、まだまだ景色はバッチリです。

丸山ケルンから望みます。
左から天狗ノ頭、白馬鑓、杓子岳、白馬岳、小蓮華岳へと続く稜線です。

こちらは不帰の嶮と天狗ノ頭ですね。
左からⅢ峰、Ⅱ峰、Ⅰ峰と続き、天狗の大下りを経て天狗の頭へと続いています。白馬側から唐松側へ歩くルート(写真右から左へ)が一般的でしょうか。

こっちは五竜岳。その後にチラッと鹿島槍が見えます。
丸山ケルンは景色がとても良い場所ですね。

立山・剱がお出迎え

丸山ケルンを後にして、唐松岳頂上山荘を目指します。
ガシガシ登っていきましょう!!

右に唐松岳を大きく捉える事ができました。
中央のピークの向こう側に唐松岳頂上山荘があります。

トラバース気味に歩いていきます。
幅は広いので慌てず歩いていけば問題ナシです。

山荘手前の巻き道は崩落のため通過できません。
なので、尾根ルートを取り山荘へ向かいますが、道が狭いのですれ違いに注意が必要です。昼前ごろから多くの人で混雑するポイントです。

正面のピークを越えるルートを取ります。

巻き道はこのように閉鎖されているので使用不可です。

尾根ルートの道幅は狭いですね。
所々に「すれ違いポイント」が設置されているので、そこで登り・下りのすれ違いを行いましょう。それ以外の場所でのすれ違いは危ないですよ。

巻き道の崩落個所を尾根ルートから撮りました。
中央の道が崩落しているのが確認できました。

唐松岳が大きくなってきました。
頂上山荘で休憩したあとに、あのピークへ向かいます!!

不帰の嶮と天狗ノ頭にガスが近づいてきました。
こちら側はガスが湧きやすいですね。

尾根ルートの最後のピークです。
このピークを越えると頂上山荘です。

この階段を越えた先には・・・

立山と剱がどーーん!!
後立山と言えばこの景色ですよね!!
いつ見てもゴツゴツでカッコイイ山容です。

頂上山荘が眼下に見えました。
奥には立山・剱が広がっています。

今日の主役の唐松岳です。やさしい感じのお山ですね。

唐松岳頂上山荘付近に建てられている指導標。
八方尾根を登り詰めました!!

唐松岳頂上山荘から五竜岳へと続く道。
正面の牛首岩稜帯の通過がポイントです。

頂上山荘前のテラスから望む唐松岳。
眼下にはテン場の確認できます。

何度も見入ってしまいますね。立山と剱岳は。
深い谷にはしっかりと雪渓が残っています。

唐松岳頂上山荘の玄関です。
小屋のまわりにはたくさんのザックがデポしてありました。
みんな唐松岳に向かっているのでしょうか。

いざ!! 唐松岳の頂へ

頂上山荘に装備をデポして、最低限の荷物だけを持って唐松岳の山頂に向かいます。山頂までは20分ほどの道のりです。

山頂へ少し登ったところから振り向くと頂上山荘と牛首を見る事ができます。
稜線に建つ大きな山荘ですね。
テン場は九十九折れに下った場所にあります。

唐松岳の山頂に到着しました!! 標高は2,696m。
山頂の柱標の脇には三角点があります。

趣のある指導標も建っていました。
奥には剱岳をはっきりと捉える事ができます。

不帰の嶮を望みます。
白馬三山はガスの中で、山頂から見る事ができませんでした。

山頂から望む頂上山荘。
左に延びる尾根は八方尾根です。人影が確認できます。
右のピークは牛首岩稜帯で、遠く五竜岳へと続く稜線です。

南側の展望です。
右に剱岳と立山。正面奥には薬師岳でしょうか。
左のガスがかかった山は五竜岳ですね。

五竜岳を主役に。
唐松岳と比べると力強さを感じる山容です。
カッコイイですね。

唐松岳の山頂はこんな感じで30人ほどが滞在できそうな広さです。
皆さんそれぞれに思い思いの方向で、山々を遠望しながら楽しんでいました。

山頂の柱標の側面には英語で「唐松岳の山頂だよ」と表記されていました。

山頂からの景色を堪能したので頂上山荘へ下りていきましょう。
下り始めるとすぐにガスに覆われ、みるみるうちに真っ白な世界に。

頂上山荘も長野県側からのガスに覆われてしまいました。

ほんの数分でガスが晴れて、ふたたび頂上山荘を捉える事ができました。
夏山らしくて良いですね。

牛首岩稜帯を望遠で捉えると、たくさんの人影を確認できました。
五竜へ向かう人、唐松へ向かう人が交差し、すれ違いが大変な場所なので、渋滞が起きやすい場所ですが、無理な追い越しは厳禁です。

頂上山荘に戻ってきました。
夏雲が湧き立ち、青い空に映える赤色の建物が良い感じです。

名残惜しいけど、

頂上山荘で食事を取って景色も楽しんだので、そろそろ下山します。
頂上山荘付近のザレ場にコマクサが1株だけ咲いていました。
高山植物の女王と呼ばれるほどの可憐なお花です。

この景色ともお別れです。剱岳にもガスが湧いてきました。
最後に目に焼き付けて、八方の麓へと歩みを進めます。

尾根ルートを通って、八方の麓へと進みます。
尾根ルート上部はすれ違いに注意しながら歩いていきましょう。

唐松岳と不帰の嶮。
これらの山々を大きく望めるのもここか最後です。
立ち止まってゆっくり眺めていきます。

さぁ、下っていきますよ!!
まだ時間的に登ってくる人も多いので、慎重にすれ違いながら下りていきます。

八方池にある登山口に戻ってきました。
ここに来ると一気に人の数が増えます。
天気に恵まれた日なので、皆さん八方尾根トレッキングを楽しんでいましたよ。

グラードクワッド山頂駅です。
ここからリフトを乗り継いで黒菱へ下ります。

黒菱のリフト乗り場まで下りてきました。
今回も無事に山行を終える事ができ、また、最高の景色を堪能できました。

今朝は日の出前にこの道を登っていきました。
明るくなって改めて見ると、結構な勾配ですね。。。
写真では伝わり辛いかもしれませんが・・・

唐松岳を歩いてみて

黒菱から日の出前に歩きだすことで、日帰りの行程に時間的なゆとりが生まれ、景色を楽しみながらゆっくり歩くことができました。

八方池山荘での御来光、八方池からの絶景。
これらは早出した結果、見る事ができたものなので、まさに「早起きは三文の徳」になりました。

今回歩いた八方尾根は、上部になるほど日差しを強く受けてしまいますね。
他の山と同様ですが、しっかりとした日焼け対策が必要です。

また、歩く距離も長く、リフトの最終時間もあるので、日帰り登山の場合はしっかりとした計画、装備で臨んでいきましょう。

これだけの景色を堪能できる八方尾根からの唐松岳。

こんどは紅葉の時期を歩いてみたいです。